No.252 |
![]() 平成10年12月15日発行 |
「形」誌上 文字絵展 
最近、漢字が大変注目されています。仮名やアルファベットと異なり、漢字は文字自体に意味をもっているので、知的で美的なクリエイティビティを、「文字絵」で比較的短い時間で楽しめます。私が産経新聞で連載している「漢字塾」への投稿者も年々着実に増加していますが、その中にはたくさんの小中学生がいます。
そんな社会状況にあるとはいえ「文字絵展」の企画には、予想以上に多くの作品が寄せられ、バラエティに富んだ力作を見せていただきました。そして授業の中でのコンパクトなテーマとしての適性も強く感じました。
最優秀賞の「せっかく貼ったのに」はアイディアもユニークで、文字の変形度も色彩感覚も素晴らしい。審査員特別賞の「私たちの環境」は漢字の必要な部分だけを残して、一文字で言いたい内容を表現している。ユーモア賞の「笑う」は大胆なアレンジとイメージに適した色彩で面白い。デザイン賞の「彫」はパソコンならではのテクニックを上手に活用している。アイデア賞の「虫」 は素直で自然な表現がよい。
「文字絵」をデザインするポイントは、文字をユニークなアイディアでアレンジし、その内容を最適な表現方法でデザインすることですが、パソコンによる表現が一つの方法有効であることを、応募作品を前にして実感しました。
(馬場雄二)