●鏃 YAJIRI

IT革命と縄文文化 


 いま, IT革命がすさまじいスピードで展開し, ITの活字を見ない日はない。

 インターネットの利用者は2700万人と言われている。

 電話の普及で2700万人に達したのは1974年。 普及に約75年かかっているのに対し, インターネットはわずか3, 4年。 電話の普及とインターネットの普及を社会構造, 経済構造が異なるなかで比較することは難しいが, 普及する時間の視点から考えるとインターネットは現代の急激な社会の変化を象徴していると言える。

 一方, 「三内丸山遺跡」 の発掘を契機として縄文文化に人々の関心が高まっている。 今年の8月には縄文に焦点をあてた新潟県立歴史博物館が開館。 10月には川崎市民ミュージアムでの 「縄文の華」 のテーマで縄文土器, 土偶などが展示され, さらに11月には横浜歴史博物館では 「発見巨大集落」 と題して縄文土器等の展示が開催されている。

 縄文時代は 「一万数千年前に始まり, 二千五百年前ごろに終わった」 と言われている。 少なくとも縄文時代は一万年は続いたことになり, その間ゆっくりとゆっくりと時間が過ぎたと考えられる。 縄文土器というと火炎土器を思い浮かべるが決してそれだけではないことを展示物は語る。

 土器, 土偶には我々に創造力をかき立てるものがある。 それはインターネットにはない土の匂い, 肌触りといった感覚を求めているからである。 同時に土器に原初的な思いを投影させているのである。 しかしそのような郷愁だけでは21世紀を生きていくことは難しいようである。

三角定規

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