●鏃 YAJIRI

今の若者は… 


 昨年は,世紀末を象徴するかのように17歳の若者を中心とした大きな犯罪が次々に起きた。また,21世紀の幕開けとなった今年の新年早々,成人式騒動が全国のあちこちであった。

 いつの時代にもある“今の若者は…”では済まされない先行きの憂慮すべき社会を案ずるのは,あまりにも悲観主義なのだろうか。

 いずれにしても,私たち大人側の生き方や姿が,そこに反映されているのだということを認識していくことが大切である。

 “いい加減”“ごまかし”が横行し,誰もが責任を取ろうとしない。小手先でその場逃れをしようとする。今の大人は,もっと生き方や事象に対して「真しん」を見つめようとする姿勢を若者に示す努力をしてほしい。

 また,人間が「育つ」格好の糧として,苦悩や困難との格闘が上げられることは,今に始まったことではない。しかし,これらは,今の暖衣飽食の時代には,どこかへ遠ざかってしまった。子供の成長過程の節目で,子供なりの苦悩や困難と対峙させ,親や教師は,じっとがまんして見守る姿勢を持ってほしい。

 子供といえども,親と対等,先生と同じという考え方が蔓延し,大人が子供に踏み込んで,生き方や躾を示す風潮があまりにもうすれてしまっていないだろうか。

今みはる

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