●鏃 YAJIRI授業時数
新学習指導要領の実施にともない学力の低下の論議が高まっている。
批判の対象は学校五日制, 学習内容の三割削減, 教科時数の減少, 「総合的な学習の時間」 の導入である。
学力低下論議は 「ゆとり教育」 か 「基礎・基本の学力」 かの学力観にある。 論議を高めた一つに, 「分数のできない大学生」, 「小数ができない大学生」 (東洋経済新報社) があり,“やっぱり, 今の大学生は”と思わせるものがあった。 分数は小学校4年生の学習内容。 問題となった分数は 7/8−4/5 である。 よく読むと正答率は100%。 全員が 3/40 と解答しているのである。 ところが分数ができないというセンテンスが一人歩きし, 小・中学校では何を学習させているのかという論議に拍車がかかった。
学力低下が言われる前は,“指示待ち人間”という言葉が使われた。 「総合的な学習の時間」 のねらいは自らの課題を見つけ, 課題を解決することのできる子どもの育成にある。 つまり能動的な子どもの育成である。 このことはすでに図工・美術が求めてきたものであり, 構想力, 表現力を身につけさせる教科である。
しかしながら, 「総合的な学習の時間」 の実践事例を読むと, 図工・美術が学習の発表・まとめの手段として図表, イラスト, ポスターが使われている。
小学校6年生の図工の授業時数は50時間。 図工・美術で学習した内容を 「総合的な学習の時間」 に生かすことには異論はないが, 授業時数を組み入れることは許されないことである。
(三角定規)
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