●生活科の季節の活動
ムーチーづくり

沖縄県北谷町立北谷第二小学校
西田邦子
 沖縄の冬の行事の一つとして、「ムーチー」というのがある。旧暦の12月8日におこなわれる伝統的な行事である。以前は「子どもの健康」を願い、各家庭でつくられていたが、最近では、ほとんどつくられなくなっている。沖縄では、「ムーチーびいさ」といって、このころが一番寒くなると言われている。

 寒さがきびしくなってきたある日、「先生、きのうムーチーをつくったよ。学校でもつくろうよ。うちのおばあさんつくるのじょうずだよ」という声に、みんなも、「先生、つくろう、つくろうよ」と大歓声。それが、地域の素材である「ムーチー」を教材に取りあげたきっかけである。

 ムーチーづくりの日、子どもたちは、手に手にサンニン(月桃)の葉を持って登校してきた。ムーチーづくりのお手伝いは地域のおじいさん、おばあさんたちだ。もち粉をこねて、サンニンの葉につつみ、つつんだムーチーを大きな鍋でむすのだ。むすまでの間は、お母さんたちに、大型紙芝居「ムーチーの由来」を読んでもらう。読んでもらっているうちに、ムーチーのいい香りがしてくるのだ。

 「いいにおいがしてきたよ」「そろそろできたんじゃない」と口々に言う。

 さあ、いよいよムーチーのできあがりだ。

 「先生、おいしいね」「サンニンのいい香りがするね」と言いながら、熱々のムーチーをほおばる子どもたちの笑顔は、満足そうだ。

 ムーチーづくりの活動をとおして、昔から伝わる沖縄の伝統文化や地域のよさに気づき、地域の人々との交流をとおして、人々とのかかわりがもてる子どもに育ってほしいと考える。そんな願いを持ち、毎年冬の教材として「ムーチーづくり」を位置づけている。

 


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