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小学社会

平成23年度用 新版教科書 ご案内

「小学社会」 子ども一人一人の「考え、表現する力」を育てる
小学社会メインページ 編集の基本方針 編集上の特色

「全国学力・学習状況調査」の結果にかかわって、「知識・技能が定着しているからといって、それらを活用する力が身についているとは限らない」という評価があります。思考力・判断力・表現力等の「活用」力の育成は現行学習指導要領でも重視され、実社会でも必要とされる力であることから、授業実践上の課題克服の必要性を指摘したものだと言えるでしょう。また、子どもたちの間で、学習意欲やねばり強く課題に取り組む態度に個人差が拡大している懸念も話題にされてきています。

このような現状を見る時、学校教育においては、「ゆとり」か「詰め込み」かの二項対立を越え、基礎的・基本的な知識・技能の習得とこれらを活用する思考力・判断力・表現力等の育成を、両輪として関連させ伸ばしていくことが求められていると言えます。 しかしながら近年の小学校社会科をめぐる問題として、次の二点を指摘しなければなりません。まず、社会科教師の社会科授業実践研究への関心の低さです。二つには、社会科授業の「目標、内容、教材、方法」の有機的関連性を図ることの難しさという点です。その結果、社会科授業が、子どもたちに対し一方的固定的解釈(理解)を強いる解説におちいりがちとなり、彼らとっては、ますます社会科授業への関心や期待を持てなくなっているという現状があるのではないでしょうか。

 21世紀の社会科がめざす「子どもたちの思考力・判断力・表現力」は、授業において、どう統一的に実現していくべきでしょう。また、教師から強いる解説ではなく、子どもたちが学習したいと考える問題を、教師はどのように組織したらよいのでしょうか。
 『小学社会』は、発刊以来、一貫して大切に掲げてきた「人間尊重」の理念を基本に、社会の諸問題を自分自身との関わりで主体的に考え、取り組んでいこうとする子どもたちの姿勢を重視し、支援してきました。その基本的理念は今も引き継がれています。

今回の平成23年版の改訂では、子どもたちのねばり強い追究過程をていねいに記述することで、問題解決学習の展開の道筋を明らかにするとともに、基礎的・基本的な知識・技能の確実な定着を図るために、子どもたちの学ぶ意欲を高め、学び方を身につけていくための内容や示唆を充実させました。さらに、多様な表現活動を例示することによって、獲得した知識・技能の自主的な活用を促そうとしています。

わたしたちは、子どもたちが今日的な問題を地域から世界へ、過去・現在から未来へと目を向け、共同してビジョンを追究しつつ、他との関わりを意識して自分自身を見直す、そうした社会科授業展開に示唆を与え、活用していただけるような教科書をめざしたいと強く願うものです。「生きる力」は、このような教育実践のもとにおいてこそ育まれると考えるからです。

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