小学校 図画工作

小学校 図画工作

「キラキラのおくりものバッグ」(第4学年)
2014.03.31
小学校 図画工作 <No.031>
「キラキラのおくりものバッグ」(第4学年)
東京都 小学校教諭

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.題材名

「キラキラのおくりものバッグ」

2.目 標

・キラキラのおくりものバッグをプレゼントしたい人をイメージし、身の回りにある材料を使って、紙袋の中にキラキラしているおくりものをつくる。
・アルミホイルや光沢のある紙、つるつるした針金など、光を反射しやすい材料などに興味や関心をもち、それらの特性を生かして表現したものを光を通した場所にかざって、楽しむ。

3.準備(材料・準備)

教師:宅急便用紙袋・たこ糸・アルミホイル・光沢のある紙・色セロハン・線材料(針金・モールなど)・ビーズ・ペンチ・カッター・接着剤など
児童:はさみ・のり

4.評価基準

造形への関心・意欲・態度
○銀紙や線材などの身辺材料などで光を反射する材料に興味や関心をもち、それらを生かした表現を楽しむ。
○心をこめたおくりものをプレゼントする相手を考えてつくろうとしている。

発想や構想の能力
○銀紙や線材などの光を反射する材料に触れ、色や形からイメージを広げ、自分が表現したいものやことを思いつく。

創造的な技能
○身近な材料や用具の特徴を生かして組み合わせを試し、自分なりの表し方を工夫する。
○光を通して、キラキラ見えるように効果的な表し方を工夫する。

鑑賞
○友だちの表し方の面白さや違いに気づき、感じたことや思ったことを伝え合う。

道徳との関連
○プレゼントしたい相手のことを考え、相手も喜んでくれるような表現を考える。

5.本題材の指導にあたって

 「宅急便用の袋を使ってバッグをつくり、相手が喜ぶようなキラキラのおくりものをつくろう。」と子どもに呼びかけ、自分がイメージするキラキラのおくりものが入っているバッグを身近な材料でつくる。
 宅急便の紙は、光沢がありしっかりしているので、製作活動中も切ったり貼ったりして色々工夫ができる。紙袋の真ん中をくり抜き、光を通してキラキラが効果的に見えるようにし、目の前で光を感じやすいような環境を設定する。おくりものという言葉から、もらった相手の気持ちが温かくなるような表現活動も予想される。
 身辺材料を自分でも準備することで、より楽しく意欲的に創造活動ができると考える。窓際や光を通しやすい場所を考えて展示することにより、互いに作品に興味をもち、友だちの作品のよいところを見つけやすいと考える。

6.題材の指導計画

太字…教師の投げかけ


学習活動の流れ


指導上の留意点

1

光を通すキラキラのおくりものバッグをイメージしてみよう。

・プレゼントされた相手が喜ぶようなキラキラのおくりものが入ったバッグをイメージし、アイディアスケッチをする。

・キラキラする材料を選び、袋の中にどのようなおくりものを入れたいか考える。

・宅急便のバッグに触れさせ、バッグの使い方を理解できるように声をかける。

【関心・意欲・態度】キラキラの材料に興味をもち、おくりものバッグを意欲的につくろうとする。

光を通すキラキラのおくりものバッグをイメージしてみよう。

光が通るように袋に穴をあけよう。

取っ手の部分は切り取った紙でつくろう。

4
本時

光が通るように袋に穴をあけよう。

・袋を2つ折りにして、両面にはさみで穴をあける。

・予定していない部分まで穴をあけないように声をかける。

身の回りの材料で、つくりたいキラキラのおくりものをつくろう。

・アルミホイル、光沢のある紙、セロハン、線材料(針金・モールなど)、ビーズなどの身辺材料を使い、イメージするキラキラの世界をつくる。

・ひもでぶら下げたり、穴から効果的に見えるようなしくみができるように声をかける。
・おくりものバッグの取っ手の部分をつくり持てるように声をかける。

【発想や構想の能力】キラキラをイメージしながらつくりたいものを考え、材料を見立てる。
【創造的な技能】身近な材料や用具の特徴を生かして組み合わせを試し、自分なりの表し方を工夫する

モールとビーズで花をつくったよ。

<材料>
宅急便用紙袋、アルミホイル、光沢のある色紙、色セロハン、線材料(針金・モール)、ビーズ、ペンチ、カッター、接着剤など

アルミホイルでキラキラのおくりものをつくっているよ。

キノコのふしぎなおくりものができた。

ハートの窓の中に針金でハートをつくったよ。

針金を使ってイメージする形をつくっているよ。

接着剤やのり、ホチキス、セロハンテープなどで。

キラキラのモールとアルミホイルを組み合わせて。

キラキラしている富士山です。

納豆の入れものに、キラキラの豆をいれたよ。納豆が好きなんだ。

穴に透明シートをつけて、光や色が透き通ってキラキラ見えるような工夫をしよう。

・透明シートにペンで色をつけたり、色セロハンを貼り、袋の中がよりキラキラするように工夫してつくる。

・透明シートを袋に貼る作業については、両面テープなどを使い丁寧に貼るように伝える。

窓枠にキラキラテープをつけてみたよ。中をのぞきたくなるね。

シートをつける時は、両面テープや接着剤を使ってまっすぐに貼りました。

色ペンは透明度の高いものを使用し、色の組み合わせも工夫しました。

1

光を通しやすい場所を考え、展示しよう。みんなで見てみよう。

・校舎内の窓や校庭などキラキラが効果的に表現される場所を探し、展示する。互いの作品のよいところを発見したり、自分が工夫したことや頑張ったところを発表したりする。

・光を通しやすい場所を考え、作品が効果的 に見える場所を探すように伝える。

【鑑賞の能力】友だちの表し方のおもしろさや違いに気づき、感じたことや思ったことを伝え合う。

上から雨粒が落ちてきました。ひもでぶら下げました。

送る相手にカードをつくったよ。

外の枝にぶら下げてみました。光を通しますね。

7.本時の学習

①目 標
 キラキラのおくりものをイメージしながら、アルミホイルや光沢のある紙、つるつるした針金など、光を反射しやすい材料などに興味や関心をもち、それらを生かした表現を工夫し楽しみながらつくる。

②学習展開(4時間)

主な学習活動・内容

指導の工夫や教師の支援・評価の留意点

光が通るように袋に穴をあけよう。

・袋を2つ折りにして、両面に穴をはさみであける。

・予定していない部分まで穴をあけないように声をかける。
・穴をあける活動が困難と思われる児童には、線をかいて分かりやすくする。

身の回りの材料で、つくりたいキラキラのおくりものをつくろう。

・アルミホイル、光沢のある紙、セロハン、線材料(針金・モールなど)、ビーズなどの身辺材料を使い、イメージするキラキラのおくりものの世界をつくる。
・穴をのぞきながら、キラキラのおくりものをぶら下げたり、貼ったり、置いたりしてキラキラが見やすい位置を考えながら表す。

・ひもでぶら下げたり、穴から効果的に見えるようなしくみができるように声をかける。
[ひも]1㎜程度のたこ糸。結べるところは結ぶように伝える

・おくりものバッグの取っ手の部分をつくり、持てように声をかける。
[取っ手の部分]バッグを切り抜いた紙を利用して、もつところをつくるように知らせる。

【発想や構想の能力】キラキラをイメージしながらつくりたいものを考え材料を見立てる。
【創造的な技能】身近な材料や用具の特徴を生かして組み合わせを考え自分なりの表し方を工夫する。

穴に透明シートをつけて、光や色が透き通ってキラキラ見えるような工夫をしよう。

・透明シートにペンで色をつけたり、色セロハンを貼り、袋の中がよりキラキラ効果的に見えるように工夫してつくる。

・透明シートを袋に貼る作業については、両面テープなどを使い丁寧に貼るように伝える。

【発想や構想の能力】透明シートに色セロハンをはったりペンで表したり自分のイメージを表そうとしている。
【創造的な技能】【鑑賞の能力】透明シートを貼りキラキラがより効果的に見えるよう工夫しようとしている。

8.完成作品