小学校 図画工作

小学校 図画工作

「クミクミックス」(第3学年)
2015.03.30
小学校 図画工作 <No.037>
「クミクミックス」(第3学年)
東京都 小学校教諭

※本実践は平成20年度版学習指導要領に基づく実践です。

1.題材名

「クミクミックス」

2.目 標

 切った段ボールの形から発想して,つないだり組み合わせたりして自分の表したいものをつくる。

3.準備(材料・用具)

教師:段ボール・段ボールカッターなど

児童:はさみなど

4.評価規準

造形への関心・意欲・態度
○段ボールを切ったり,つなげたりしてつくる活動に進んで取り組もうとしている。

発想や構想の能力
○切った段ボールの形や,組み合わせた形から発想し,自分の表したい感じを思い付いている。

創造的な技能
○段ボールを切ったり,組み合わせたりしながら,切り方や組み合わせ方を工夫している。

鑑賞の能力
○段ボールを組み合わせて表現するよさを感じたり,友だちの組み合わせ方の面白さに気付いたりしている。

5.本題材の指導にあたって

 3年生の子どもたちは,これまでの授業の中で,最初につくりたいものをイメージし,そのイメージに合わせてつくる題材に多く取り組んできた。つくりたいものをつくるための材料として,段ボールはよく使用してきたものの一つである。今回は,この段ボールを切ったり組み合わせたりしてできた形の面白さから発想を働かせ,つくり,つくり変えていく活動を体験させたいと考えた。子どもたちが全身を使って活動を行う中で,発想を膨らませ,身近な段ボールから新たな発見ができるようにしたい。
 まずは段ボールとのであいの段階で,段ボールカッターを使い,大きく切ったり,いろいろな形に切ったりする活動の時間を十分にとる。子どもたちの体の大きさほどあった段ボールが,手に持って加工できる程度に小さくなったころに,切込みを入れ,組み立てる方法があることを伝える。
 段ボールをどのような形に切るか考えながら試し,切った段ボールを組み合わせたり組み変えたりしながら,自分の気に入った形を見付け,さらに思いを広げていくことができる活動を展開したい。

6.指導計画(全2時間)

学習活動の流れ

指導上の留意点





15分

〇段ボールカッターの使い方を知る。
〇板状の段ボールを大きく,真っ直ぐに切る。

・段ボールカッターの安全な使い方を実演する。
・段ボールは,箱状・板状のもの,無地のもの,大きさの異なるものなど,色々な種類を用意しておく。
・段ボールカッターに慣れさせるため,練習としてまずは板状にして,大きく切ること,真っ直ぐに切ることを促す。

最初は真っ直ぐに切ってみよう!





60分

〇段ボールを色々な形に切る。
・丸に ・三角に ・ギザギザに
〇切った段ボールに切込みを入れ,組み合わせたり,組み変えたりする。

・試しながら,色々な形に切ることを促す。
・接着剤やセロハンテープを使わず,切込みを入れることだけでしっかりと段ボールを組むことができることを説明する。

細かく切った段ボールを交互に組んでみたよ。丈夫な土台にしよう。

組み方を工夫して船をつくろう!切り込みを入れて、帯状の段ボールを通すと接合の方法が広がるよ。






15分

〇友だちの作品を鑑賞する。

・それぞれの作品から,工夫の違いによるよさに気付けるよう促す。