ブックタイトルすぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

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すぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

1011文字の外形と概形の違いって何?分解文字で点画ピースを作り、黒板上で組み立てさせる。この方法は楽しみながら、文字を組み立てる技能が身につきます。筆使いが得意でなくても、組み立てができる子も多いはず。準備は大変だけど、人数分作って、半紙サイズの画用紙に糊で貼る活動を授業で取り入れたことがあります。一人一人感想を発表させると、「○画目の位置が上すぎた。」「交わる場所を中心になるようにすればよかった。」など、文字の規準や自分なりの課題を発見できました。毛筆用具を使わなくても、書写の授業が成り立ちます。まとめに、グループで分解文字を組み立てて、どのグループの文字が一番か競わせました。「教科書の文字とぴったり賞」から、「教科書よりも美しいで賞」や、「担任お気に入り賞」などで大変盛り上がりました。さらに、一画ずつ色を変えたり、偏と旁など大まかな固まりで組み立てたり、長さの異なる、使わない点画ピースをまぜたりして、いろいろ工夫することで、筆順も意識させることができます。点画ピースを使って文字の組み立てをねらう仮名でも漢字でも、文字には大まかな形があります。横長・縦長・真四角・三角・逆三角形。ますに書くときに、ますいっぱいに書くのではなく、ますの中に概形をイメージして書くことが大切です。行に書く場合は、文字の大きさも一文字一文字が変わるので、字間をそろえて概形を並べていくことになります。概形も外形も同じ意味で、違いはありません。子どもに見せるには、読みやすい「外形」を使う方がいいのかもしれません。ラミネートフィルムの内側にマジックなどで外形を書いて、ラミネートすれば、外形シートが簡単にできあがります。人数分作って渡してやると、外形を意識する子が増えてきます。外形も細分化すれば、台形だの五角形だのありますが、ある文字が三角形か台形かで論議する必要はなく、あくまで文字を整えて書くための一つの方法ですので、どちらの考えも認め、その子に合った考えで書かせるようにします。パソコンで打ち出した文章が、文字の外形に合わせて字間までそろえるようになったら、ますます手書き文字の良さが薄れてしまうかもしれませんね。課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を