ブックタイトルすぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

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すぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

1617ゴールした喜びをクラスみんなでペアトークやグループトークは、いろいろな教科でも取り入れると思います。書写でもまとめ書きをペアトークでお互いの伸びを称賛し合うこともあります。近年では、まとめ書きで書いた作品でなく、まとめ書きをしているところをペアの人が見て、コメントすることが多くなっています。まとめ書きをする子が、自分のめあてをペアの子に伝え、緊張しながらまとめ書きをします。ペアの子は、書いている様子をじっくり見て、めあてについてコメントしてあげます。書かれた文字だけではなく、書く姿勢や執筆の様子まで見て、アドバイスできます。相手が褒めてくれれば、交代した後、褒めるところを一生懸命見つけようと見ています。よかったよシール三枚とアドバイスシール一枚を持たせ、シールを貼りながらトークさせると、見る側の意識も高まります。まとめ書きの用紙も工夫すれば、子どもたちは緊張感をもって真剣にまとめ書きします。ただ、半紙に担任の印を押したもので十分なのです。「この一枚しかない。この一枚に全てをかける。」という意気込みが大切なのです。まとめ書きとペアトーク課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写をまとめ書きした後は、試し書きとまとめ書きを並べて、一時間の伸びを見て評価します。個人評価・相互評価・全体評価と、方法は様々あります。なかでも、全体評価はクラスみんなが褒めてくれる時間でもあるので、できれば一単位時間に四?五人の全体評価をもちたいです。それが無理でも、学期に一人一回ずつはチャンスを与えてあげられるようにしたいです。色の違う二枚の画用紙をテープで止め、「試し書き」と「まとめ書き」とか「ビフォー」と「アフター」などの表示をつけたものを四?五枚準備して黒板に貼り、その上に子どもの作品を重ねて、みんなで「ほめほめタイム」なる、よいところ見つけをしてあげます。めあてをもって取り組んで、伸びを見せているところを、クラスみんなで喜び合うひとときです。めあてを達成してゴールした友達を、みんなで祝福してあげましょう。また、子どもたちが見つけにくい伸びを教師が言葉にすると、「そんな見方をすればいいんだ。」「そんな褒め方もあるんだ。」と子どもたちが気づきます。ときには、「線質が…」「文字の表情が…」「余白の使い方が…」「作品が明るいね。」「この文字、先生好き?」など、より専門的な言い方とか、抽象的な褒め方も使ってみてもいいでしょう。友達から褒めてもらって嫌な子はいません。みんなから褒めてもらいたいから、まとめ書きにより真剣に取り組むようになります。自分の文字をみんなに見てもらうのがはずかしい子も減ってきます。