ブックタイトルすぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

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すぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

19 18生活にいかす工夫を 三年生以上の毛筆学習では、毛筆用具の準備・片付けが子どもにとってもひと苦労ですよね。身のまわりの整理が苦手な子にすれば、片付けは苦痛かもしれません。 教科書にある「用具の後しまつ」を毎回確認させたり、掲示物として用意しておいたりしたいです。 下のような掲示物をクラスの子どもたちと作成するのもいいですね。 筆の洗い方は、学校の水道の位置や数によって制限される場合もあります。教室の後ろに、レジャーシートを置き、水の入ったバケツを用意したり、一人一人ペットボトルで洗ったり、近くの病院にお願いして、バリウムの空容器を人数分揃えたり。「筆掛けくん」を作って洗った後の筆を掛けて、教室保管。ときどき、放課後に筆をチェックして、手入れしたりするのも必要なのではないかと思います。片付け名人に課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を せっかく身につけた、文字を整えて書く力を生活のなかでのあらゆる書字活動でいかせないといけません。 硬毛の関連とか、生活のなかで毛筆を使って書く活動を取り入れて終わってはいけません。授業のなかで見つけたり身につけたりする規準を、他のどの文字のときにいかせるのか、学習した力を使うのは、どの文字を書くときなのかを理解する時間が必要となるわけです。 授業の最後に、「今日学習したことをいかして『○○』と書いてみましょう。」という時間が必要なのです。時間的に無理なら、一分でもいい。「今日の学習をいかせる他の文字は何?」とたずね、考える時間をとることです。そして、その文字を書く他教科の活動のときに「この前の書写の時間を思い出してみましょう。」と一声かけるだけでいいのです。毎回言わなくていいです。直近の一回だけでいいです。子どもたちが「なるほど。」「あ?あ。」と納得できるタイミングが最高ですね。 生活のなかで、毛筆で書く活動を取り入れる必要はないと前述しましたが、子どもたちから、毛筆で書きたいという声があるのなら、ぜひ取り入れてください。ポスターや掲示物を書くときに、大きく太い文字で書くためには、毛筆は適した筆記具です。色をつけたければ、絵の具で書けばいいし、墨で書いたふち取りをカラーペンですればいいのです。