ブックタイトルすぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

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すぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

2021筆に親しめる環境づくり書写の教科書は、書写の学習にはもちろんですが、いろいろな場面での活用もできます。当該学年で学習する漢字が、手書き文字で一覧表になっています。原稿用紙を使うときも原稿用紙の使い方のページがあります。様々な言語活動や書字活動のときに、書写の教科書を開いて参考にしましょう。また、学習したことを思い返すことにも使っていきましょう。高学年でも、巻末の平仮名・片仮名の表を事あるごとに見て、正しい仮名を再確認してほしいです。濁点や半濁点の位置も、いいかげんになっている子も多くなっています。書写の教科書は、できれば前の学年のものも開いて見られるようにしておきたいです。一年生から当該学年までがあるということなしです。せめて、先生方は常に、全学年の書写の教科書が手元にある状態であってほしいです。教室の掲示物に、書写年表みたいなものもあるといいですね。書写の授業で学習した題材と、文字を整えて書くポイント(規準)を貼っていき、学習するたびに加えていくようにして、一年間が終わるときに、振り返られるようにしてみてもいいですね。いろいろな場面で教科書を開こう課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を今や安価に水書用紙が手に入りますよね。雨の日など、教室の一コーナーに水書コーナーが設営され、自由に筆にさわれる環境があるといいですよね。最初はものめずらしさに手形をつけたり、お絵かきしたりするかもしれません。その横に、既習の題材の手本を置いておくと、文字を書く子も出てきます。強要するのではなく、書きたい子が書きたいときに使えるようにしておくだけで、少しでも筆に慣れる機会となります。水書用紙は無理でも、水書板を自由に使えるような機会があってほしいと思います。お絵かきになったって、軸を立てて細い線で描くことも筆に親しむことになります。遊びのなかで、友達とワイワイ楽しく、筆を動かしている時間は、その子の書写力を必ず向上させてくれます。昔の人は、達筆の人ばかりです。筆記具が毛筆しかなかったからです。漢字テストを小筆で書かせてみましょう。最初はつぶれて真っ黒で何を書いているのかわからなかった子も、あきらめずに何回か挑戦させると、筆先で読める文字が書けるようになります。筆の弾力と、筆圧と線の太さの関連性を教えなくても、自然と身につけてくれます。