ブックタイトルすぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

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すぐに使える! 書写のABC【指導のアイディア編】

課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を課題に取り組む前に小道具で楽しく、わかりやすく効率のよい練習時間を子どもたちの日常に書写を3 2正しい筆記具の持ち方 正しい姿勢は、正しい文字を書くためだけでなく、子どもたちの集中力を高め伸ばします。正しい姿勢を長く維持できる子は、集中力を持続でき、学習効率もアップします。姿勢が乱れると文字も乱れ始め、学習への意欲も乱れてしまいます。 書写の時間に限らず、どの教科の学習の時でも、子どもたちの姿勢が気になったら、「よい姿勢。」と、先生が声をかけるだけで、「ぴた、ぴん、ぐう。」と子どもたちで合い言葉を唱えて、姿勢を確かめるようにしましょう。よい姿勢の子どもを見つけて、「○○さん、とってもいい姿勢だね。では、○○さん、お願いします。」と「よい姿勢」の声を子どもに任せてもいいですよね。 合い言葉だって、教科書通りでなくたっていいです。クラスだけの合い言葉や全校そろえた合い言葉だっていいです。「ちょん、ぺた、ぴーん!」と一年生の子が、「ちょん」で椅子に浅く座り直し、「ぺた」で足を少し空けて、「ぴーん」で背筋を伸ばす仕草は見ているだけでほほえましいです。高学年だって、正しい姿勢が身についていなければ、躊躇せずに取り入れてみましょう。 教室の掲示物の一つに、姿勢図を拡大印刷して貼っておくこともお薦めです。また、足型をラミネートして、「足ぺったんシート」として、机の下に置くなど、足の裏をつけるように意識させるような工夫をしたいですね。 現代の子どもは、手を使った作業が苦手です。野山をかけ回り、兄弟にもまれ、遊びのなかでしっかりと体を動かす機会が少ないのも一因かもしれません。小学校の全学年で、指の力不足による、鉛筆の正しい持ち方のできない子が増えています。 特に、親指の力が弱く、指先で物をつかむのが苦手です。そのため、他の指に無駄な力が入り、疲れやすい執筆の子が多いのです。 しかも、正しい筆記具の持ち方は、意識させるだけでは定着しません。「くせが強い」持ち方でも、十分に文字は書けます。でも、正しい持ち方の方が文字が整えやすいし、疲れず長い時間書けるよさを体感させることが大事です。 筆記具メーカーの補助具を使うのもいいです。鉛筆や毛筆の軸に指シールを貼ったり、輪ゴムを使ったりする方法もあります。鉛筆なら、回転させるために糸とクリップをつけて、巻き上げる練習も、指先運動になります。 一年生を担当したことのある先生なら、おへそシールや目線シールと一緒に指シールがお薦めです。同時ではなく、一つできるようになったらレベルアップで次のシールが増えるようにしてやれば、定着する子もいるはずです。よい姿勢の合い言葉を