ブックタイトルどうとくのひろば No.14
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どうとくのひろば No.14
今回のテーマ「先生,どうして道徳の学習をするの?」子どもたちと接する中で出てくる,「こんなとき,どうする?」。道徳教育をより輝かせるためのヒントを,先生方に教えていただきました。幸せになるための道徳学習横浜市立桂小学校校長本田正道子どもに「どうして道徳の学習をするの。」と聞かれたら,迷わず「幸せになるためだよ。」と私なら答えます。子どもは,毎日,生きる学習をしています。朝,登校して友達や先生と「おはよう。」と挨拶したり,お花に水をあげたり,友達と遊んだり,勉強したり,給食を食べたり,ときには,ケンカやけがをしたりといろんな体験をして成長します。そこには,その行為をする理由があります。でも,その行為の理由を,自分にとってマイナスの思いでずっと受け止めていたら不幸になってしまいます。行為には,必ず価値があります。マイナスの見方をプラスの思考に変え,自信をもって生きる力が必要です。そのために「道徳の学習」は存在すると思います。幸せになるために道徳はあるのです。????????????????????????????????????????????????????心を強く大きく育てよう環太平洋大学特任教授大野光二「どうして道徳の学習をするの?」と聞かれたら,「心を強く大きくするためだよ。」って答えます。毎日食事をしたり運動をしたりすると体がどんどん成長していきます。それと同じように心も成長するのです。しかし,心が成長するのにも栄養が必要です。心がしっかり育つよう栄養を与えるのが道徳の学習です。道徳の学習をすると,自分の心が見えてくるようになります。今よりもっとよくなりたいと思うようになります。そして相手のことを考えたりみんなのためにがんばろうとしたりする心が育ってきます。道徳の学習をすることによって生まれてくるこうした心の成長を,発達段階に即して伝えたり,子どもたちに考えさせたりすることが大切です。????????????????????????????????????????????????????“先生,どうして道徳の授業をするの……?”近畿大学非常勤講師福島信也(元・大阪市公立学校校長)―ある中学生との会話から―生徒:小学校の道徳は,ビデオを見たり本を読んで感想を書いたりしただけ。どうして道徳の授業をするの?先生:ビデオを見たとき,どうだった?生徒:笑ったり,少し悲しかったりしたけど。先生:笑ったり,少し悲しかったりしたとき,「なぜ?」と考えたかな?生徒:そんなこと考えないよ。おもしろいから笑う……,当たり前だよ!先生:当たり前過ぎて意識していないからこそ,道徳の授業は,その「なぜ?」を意識しながら,人がよりよく生きていくために,みんなで話し合って考えを深めていくんだよ。生徒:う~ん,よりよく生きていくためだね!8