ブックタイトルどうとくのひろば No.16
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どうとくのひろば No.16
特集モデレーションに取り組んでみて新井先生●これまでは,資料の登場人物に寄り添って共感できるかどうか,自分の思いをそこに投影できるかどうかということを授業で大切にしてきました。評価するときにも,資料の中に入り込んで道徳的価値に気がついたかどうかを見てきました。授業中の発問の構成などにも関係してくることですが。中山先生●こういうワークシートの場合,評価と直接関係ないけれども,書き方の指導が必要ですね。うまくいった授業はたくさん書けているというのもわかる。多分これにプラスして,板書の指導や,発問を書き込んだ略案を見れば,授業改善できます。桑田先生●授業改善という発想でノートを作るのであれば,資料,展開,板書があればいい。キーワードなどの資料が蓄積されていくと成長につながってきます。新井先生●次の学年に1年間の評価の申し送りなどをしていくといいですね。中山先生●私は1年間の挿絵,ワークシートのコピーはすべて残していて,他の先生とも共有しています。龍神先生●子ども理解というのがたいへん頭に残っています。レベルがCの子には,Cがその授業のねらいになっていたのかもしれなくて、そこを共通理解しないといけません。その子のワークシートを並べてみて,Bの内容に触れている場合はすごいことですし,そこを校内で共有することは大変意義があることです。また,経験的には,心情理解ができない子はAまで行かない。まずはBを目標にするにはどうしたらいいのか,どうするかということを考えることが必要だと思います。りゅうじんみわ龍神美和豊能町立東ときわ台小学校教諭あらいこういち前姫路市立城西小学校校長新井浩一新井先生●ワークシートがあると,どうしてもレベルがAの子どもを探してしまう傾向があります。しかし,Cの子どもをどうやってBにするのかというのが大事なんです。龍神先生●この子どもをどうしたらいいのかと考えることに価値があるんですね。桑田先生●ぜひ,校内の研修でやっていただきたい。龍神先生●Cの子どもを普段の様子などいろいろなことと?げていくと,どんなふうに課題,ねらいをもっていけばいいのかというのがわかってきます。ぜひやってみたい。中山先生●短期的に見ていくもの,長期的に見ていくものの2つの視点がいります。まずは短期的な視点を持つこと,それがあれば長期的な視点にも?がっていくのでは。桑田先生●この取り組みは,決してルーブリック表を作るのが目標ではなく,校内研修で心の中の評価を,お互い考えているということを確認し合うということなんです。その上で,改めて授業とは,評価とは何かということが分かればいい。中山先生●子どもの発達段階を考えてやっていきたいですね。道徳性の発達段階に対する理解を積み重ねていかないといけないのかなと思います。発達段階を考慮するのは,ねらいがあまりにも高い,低いということではなく,どこをねらいにするのかということを考える指標なんです。そこがわかると授業が変わってくる。桑田先生●『小学校学習指導要領解説特別の教科道徳編』(平成27年7月)で学年段階ごとに示されている内容項目が指標になると思います。8