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概要

どうとくのひろば No.16

こころのひろば笑顔をつなぐ三陸鉄道島越駅で記念列車を迎える人々東日本大震災と鉄道復旧の決意前三陸鉄道株式会社代表取締役社長望月正彦プロフィール1952年1月岩手県花巻市生まれ1974年3月山形大学人文学部(法律)卒業1974年4月岩手県庁入庁2003年7月岩手県久慈市助役2008年4月岩手県盛岡地方振興局長2010年3月岩手県庁退職2010年6月三陸鉄道(株)代表取締役社長就任2016年6月三陸鉄道(株)代表取締役社長退任三陸鉄道は,岩手県の沿岸に路線を持つ第三セクターの鉄道です。2011年の東日本大震災は,三陸鉄道にも甚大な被害をもたらしました。北リアス線しまのこしの島越駅は跡形もなく流出し,線路も107.6kmのうち5.8kmが流出してしまいました。私は震災の被害を,そして地域の皆さんが途方に暮れている姿を目の当たりにし,鉄道の運行再開を優先することを決定しました。沿線市町村や自衛隊などの協力をいただき,運行可能と見込んだ区間の復旧を急ぎました。そして3月中に全線の3分の1に当たる北リアス線の一部36.2kmを復旧しました。2011年4月に,3年で全線運行を再開させる復旧計画を策定し,国などの支援をいただきながら復旧工事に着手しました。工事は順調に進み,計画どおり2014年4月に全線運行再開することができました。