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概要

どうとくのひろば No.16

4モデレーションの成果に基づく個人内評価ここでモデレーションを「道徳科の評価」に有効に活用するため,時系列で子どもの成長を見取る評価について述べます。?個の高まりを見取る評価実は,これまで評価資料として扱ってきた№1~№8の作品は,小学3年A児のワークシート(道徳ポートフォリオ)に書かれたものです。つまり,すべてA児の作品なのです。ここで,評価資料と平均点を学習の時系列で並べてみましょう。4月評価資料№4「言葉のまほう」(レベルB平均1.8点)5月評価資料№6「水飲み場」(レベルC平均1.2点)7月評価資料№2「ブラッドレーのせいきゅう書」(レベルB平均1.8点)10月評価資料№1「まどガラスと魚」(レベルC平均1.2点)11月評価資料№7「祭りだいこ」(レベルC平均1.2点)11月評価資料№3「キウイフルーツのたなの下で」(レベルB平均1.6点)11月評価資料№5「リフティング百回」(レベルA平均2.6点)11月評価資料№8「かめのおうだん」(レベルA平均2.8点)このように時系列で見ると,特定の時期や道徳的価値に関わる見方,考え方については,紆余曲折があるものの一定の成長が見て取れます。また,自分の思いを表現するために,必然的に文字量が増えていることもわかります。前述の「『特別の教科道徳』の指導方法・評価等について(報告)」の中にも,こうした評価に当たっては,記録物や実演自体を評価するのではなく,学習過程を通じていかに成長したかを見取るためのものであることに留意が必要である。と記されています。「道徳科の時間」においても,学期ごとや1年間といった長期的な視点で子どもの成長を見取る大切さがわかります。写真5写真65