ブックタイトルどうとくのひろば No.17
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どうとくのひろば No.17
特 集道徳教科化に向けて,今のうちにこれだけは!1. 教材の提示 道徳の授業の目的は教材の内容理解ではありませんが,教材がわかっていないと授業が進められません。教材は読み物が中心のものが多いので,理解を深めるための工夫をします。・顔絵,場面絵* ……登場人物の顔や教科書の挿絵を拡大して黒板に貼ると,内容を理解するのに効果的です。・BGM,効果音……BGMは,教材を読むときに流すと臨場感や雰囲気が出ます。効果音* も登場人物の気持ちをより深く理解するのに役立ちます。・映像……教材のアニメーション* や動画* などを視聴することで理解が深まります。2. 発問 発問は,児童が自分との関わりで道徳的価値についての理解を深め,「物事を多面的・多角的に考える」ための教師からの問いかけです。とくに,その授業で一番考えさせたい発問が「中心発問」です。発問は,その場の思いつきでするのではなく,児童の意見を予想して,より深く考えられる効果的なものを事前に用意しておきます。 発問の効果を上げるには,「先生の質問はなんだったっけ?」「何を考えるの?」という児童が出ないようにする工夫が必要です。発問の共有化です。ツールとしては,発問を黒板に大きく書く,拡大コピーした発問を掲示する,電子黒板に発問を拡大表示* するなどの方法があります。 発問に対する応え方にもいろいろあります。発言で応えるのが一般的ですが,Yes/Noやどちらの意見かを色のカードを挙げて応えたり,自分の気持ちや考え(賛成の気持ちが○パーセントくらいあるなど)を心情メーター*と呼ばれるツールで示すこともあります。3. 話し合い 話し合いは考えを深める中心的な学習活動だと言えます。「議論する道徳」とも呼ばれるように,自分の考えを発表したり,友達の意見を聞いたりすることで,自分とは違ったものの見方を知り,考えを深めていくことが大切です。まさに,「物事を多面的,多角的に考える」授業です。また,ふだんのおしゃべりとは違う,友達の真剣な本音が聞けるのが新鮮だという子どもも大勢います。座席の配置を工夫すると効果的です。 話し合いにはいくつかの種類があります。・ペアトーク…隣の人と意見を交流します。自分の意見を言葉にして聞いてもらい,相手の意見を聞くことで考えを整理し,思考を深めます。・グループトーク…少人数での話し合いです。みんなで協力して,できるだけたくさんの意見を出すことが大きな目的です。 『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』の第4章「指導計画の作成と内容の取扱い」の第2節3(4),「道徳科に生かす指導方法の工夫」をもとに,7つの指導方法を紹介します。道徳科の授業に生かしたい7つの指導方法とその工夫その2●よい きもち ●わるい きもちいま,どんな きもちかな?心情メーターの例4