ブックタイトルどうとくのひろば No.18
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どうとくのひろば No.18
特 集このようにローテーションTT道徳授業を実施してみると,授業を多面的に見ることができ,担任だけの授業では気付かなかった授業の改善点や,生徒のよさにも目を向けられた。それが評価にもつながると考えられる。また,T2の役割には「教材の範読」「板書」「話し合い活動の補佐」「役割演技の参画」「時に発問」「T1の補佐やアドバイス」「生徒の観察」「T1との評価などの実施」などがあり,T2の参画により,多彩な授業展開が広がる。そして,以下のような変容につながった。全校一体となって道徳教育を確実に推進するためには,要となるシンクタンク的な組織の構築が重要である。そこで実働的な組織として「道徳プロジェクトチーム」を設置した。これは,校長の方針の下,道徳教育推進教師が中心となり,各学年の道徳担当教師等が,道徳の授業のPDCAを行うものである。この会は,週1回時間割(例:火曜日の4校時)の中に位置付ける。特に,年間指導計画の授業実施の進捗状況の確認を行う。そして,充実した授業実施・円滑な推進を図るため,教師が困っていることなどをボトムアップで吸い上げ,課題克服のための方策を考える。つまり,課題の具体的対応策を検討,提案,検証していくための,生きた躍動的な組織なのである。生徒の感想○毎回,道徳の授業がわくわくした気持ちで授業に取り組むことができる。○一人の先生だとその先生だけの見方・考え方が伝わってしまうが,たくさんの先生だといろいろな考え方から学べる。○その先生だからこそできる道徳の内容もあるので,いろいろなお話をきっかけに,自分の考え方の幅が広がる。○いろいろな先生の考え方がわかる。飽きない。○いろいろな先生がしてくれるので,楽しい。わかりやすい。○たくさんの先生の授業から,自分の考え方も変わり,考える力が身につく。○先生によって授業の仕方が違い,飽きない。○先生みんなに,自分たちのクラスのことを知ってもらえるのでとてもよい。○先生によって教材の読み方や教材の使い方が違うのがよい。教師の感想○各教員の担当時間がはっきり割り振られるので,責任をもって確実に実施され,他の内容に振り替えられることがない。○自分が中心になって準備する回数が減り,負担感が減少する。そして1回の準備に,余裕をもって時間をかけられる。○複数回授業を行えるので,修正を加えて改善しながら2回目以降を実施できる。○生徒の意見を上手にくみ取れないときに,もう一人の教員のサポートを得られるので心強い。○他の教員の授業を見て勉強できる。○複数の目で評価が行えるので,客観性が出る。○各自の得意分野を生かした授業ができる。○他の先生に見られるのは最初はプレッシャーだが,慣れると気にならなくなり生徒のためになる。効果○教師自身,授業の仕方がわかってくる。○日常的に研修ができる。(中心発問の検討など)○授業準備にゆとりが生まれる。○同一教材で複数回授業が行えるため,教師の授業力が高まる。〇教師同士の研修が日常的に行われることで,教師の「同僚性」が生まれる。○生徒理解が多面的に行え,生徒の行動の背景や価値観を学年の教員全員が把握できる。○評価を複数教員で行うことができ,生徒のよさを把握できる。プロジェクトチームの役割○道徳授業のPDCAの実施,進捗状況の確認○授業で困っていることの解決策を提案○話し合い活動の活性化の方策の提案○教員研修の実施(日常研修・企画研修の検討・提案)○部活道徳の実施(部活動ごとに道徳的価値を決め,実践を行い,価値について考える。)○ 家庭への道徳教育の啓発(2)ローテーションTT道徳授業の効果4. 道徳プロジェクトチームの設定プロジェクトチーム4