ブックタイトルどうとくのひろば No.18
- ページ
- 7/16
このページは どうとくのひろば No.18 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは どうとくのひろば No.18 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
どうとくのひろば No.18
特に,授業展開について課題となったのが,話し合い活動の活性化である。「『考え,議論する道徳』実現のために,生徒一人ひとりが『多くの価値に出合う』話し合い活動をいかに活性化するか。」この事項をプロジェクトチームがシンクタンクとなり,提案や研修を行うなど,授業改善のために不可欠な組織となった。また,教員研修が効果的に行われるための,企画研修の提案を行った。ローテーションTT道徳授業では,全教員が道徳の時間に関わっているため,研修に深まりが見られる。指導案を基に,全員が生徒の学びのよかったところや改善点などを協議し,よりよい授業の構築に向けて主体的に学べる機会となった。道徳の授業を教師と生徒が共に創る方策として,道徳の時間の世話をする「道徳係」の生徒を決めた。これにより,生徒にも道徳の時間の大切さを意識付けることができる。ローテーションTT道徳授業を実施することにより,確実に道徳の授業を推進できた。この方法は,年度当初の指導計画や時間割を綿密に確認することがポイントである。また,経験豊かな教員から若手教員へ道徳の指導力を継承し,共に新たな指導法の研鑽を積むことも重要である。しかし,ベテラン教員の中にも道徳の授業をあまり実施してきていない教員はいる。今まで道徳の授業に躊躇していた状況も理解しながら推進していくこと,教師が「同僚」として共に学び合える環境を創ることが大切である。その効用として,道徳の授業が上手になると教科指導も上手になる。最後に,校長のリーダーシップがローテーションTT道徳授業の実施に必要不可欠である。ローテーションTT道徳授業を提案しても,学校運営の中心的なメンバーは担任以外であり,授業を忌避する傾向が強い。前述のとおり,担任だけに任せての道徳科実施は困難である。つまり,校長を中心に一体となった全校体制の道徳教育推進が必要なのである。道徳係の仕事○教室に掲示している道徳年間指導計画に基づき,連絡黒板に道徳の題材を記入する。○実施した授業日を年間指導計画に記入する。○教材,「私たちの道徳」,道徳ノートなどの配布や回収をする。成果○確実に授業実施ができる。○「道徳の授業は確実に行うもの」という教師の意識変革ができる。○授業の方法がわかる。○楽しく学びがいのある授業となる。○生徒にとっては,道徳の授業が教科と同じに行われることが当然となり,「学びがいがある時間」になる。○生徒指導の効果が見られた。○学ぶ意欲の向上につながった。○部活動が充実した。○人権意識も高まった。(いじめ防止など)6. ローテーションTT道徳授業の成果5. 生徒の道徳係の設置ローテーションTT道徳授業話し合い研究協議5