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概要

どうとくのひろば No.18

6 友 情信 頼親愛の感情友人関係信頼に応えようとする気持ち信頼する誠実さへのけ図1 友情と信頼友人人は,自分一人では解決できそうにない問題を抱えているとき,誰に相談するのでしょうか。一番身近な家族かもしれません。しかし,親や兄弟に相談しづらいこともあります。そのときまず相談にのってほしいと願う相手は,たいていは友人です。友人という存在はとても不思議です。他人なのに,家族と同じように,あるいは家族以上に身近な間柄になれます。中には,誰にも話せない秘密の悩みでも,友人になら打ち明けることができる人もいるでしょう。親友という言葉はそのような友人を指すのかもしれません。そして,そうした親友はいつもその人の心の支えになりうる人なのでしょう。友人であるためには何が必要なのでしょうか。親友の条件とはいったい何なのでしょうか。友情と信頼友人の関係には,遊び仲間から親友に至るまで,いろいろな段階があるはずです。しかし,友愛や友情という言葉が示しているように,いずれの段階の友人に対してもある種の親愛の感情を抱いていることは間違いありません。親しめない相手が友人になることはありません。同性異性を問わず,友人と一緒にいればそれだけで楽しい。私たちは,親しみを感じる友人(たち)と接しているだけで,幸せと言ってよい感情に包まれます。しかし,親友に近い段階の関係を,親愛の感情だけで説明することは困難です。多くの友人をもつ人でも,親友と呼ぶことのできる友人は限られています。実際,友人Aには自分の弱点や秘密を話せても,友人Bには話せないという経験は誰しも持っているはずです。その違いは何なのでしょうか。ひと言でいえば,信頼の深さなのでしょう。Aはその人にとって信頼に足る人だからこそ,たとえ恥ずかしいことでも,自分に不利なことでも,打ち明けることができるのです。私たちは好きになれない人を友人に選ぼうとはしませんが,たとえ好ましい人であっても,十分信頼に値する人でなければ,親友と見なすことはないのです。信頼と「賭け」では,私たちは,信頼できる人かどうかをどのようにして判断しているのでしょうか。そもそも信頼に値「友情,信頼」「よりよい学校生活,集団生活の充実」てわかる! 道徳〈 第 5 回 〉見