ブックタイトルどうとくのひろば No.20
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どうとくのひろば No.20
公式戦に出られない・目の前が真っ暗・サッカーをやめよう・生きていくのが つらいアンプティサッカーとの出合い・ゼロからサッカーを がんばるぞ。・今まで以上に がんばりたい。普及活動に取り組む古城さん・障害者スポーツを 発展させたい。・障害者と健常者の 壁をなくしたい。第七回 道徳の時間主題名 自分らしく生きる教材名アンプティサッカーとともに生きる自分らしく、よりよい生き方とは五歳のとき右ひざから下を切断サッカーとの出合い将来は日本代表道徳科における魅力ある教材開発の実践報告 ~道徳科授業と学校行事の関連付け~東京都台東区立忍岡小学校 主任教諭 前 博毅道徳授業地区公開講座や公開授業などで,外部講師を招いた講演会や実技体験などを,学校行事として開催することがあります。いよいよ2 年後に迫った「東京2020 オリンピック・パラリンピック」に向けて,各校でもオリンピック教育の一環として,スポーツ選手をお招きする機会が増えているのではないでしょうか。オリンピック・パラリンピックメダリストをはじめとするスポーツ選手をお招きし,お話を伺ったり演技などを実際に見させていただいたりすることは,児童にとって大変貴重な経験と言えます。その貴重な経験を,その時間限りのものとせず,児童にとってより効果的なものにするために,道徳科授業との関連付けができないか。その可能性を探りました。文部科学省『小学校学習指導要領』(平成29 年3 月)の第3 章「特別の教科 道徳」には,「児童の発達の段階や特性,地域の実情等を考慮し,多様な教材の活用に努めること。とくに,生命の尊厳,自然,伝統と文化,先人の伝記,スポーツ,情報化への対応等の現代的な課題などを題材とし,児童が問題意識をもって多面的・多角的に考えたり,感動を覚えたりするような充実した教材の開発や活用を行うこと。」(第3 指導計画の作成と内容の取扱い 3(1))との記述があります。今回は,これらを根拠として開発した教材を活用した道徳科授業実践と,外部講師を招いた学校行事との関連実践報告です。本教材は,アンプティサッカー(上肢または下肢を切断した障害のある選手がプレーするサッカー競技)の普及活動に取り組む,古こ 城じょう暁あき博ひろさんを取り上げた自作教材です。1983年に沖縄県で生まれた古城さんは,5 歳のときに交通事故で右ひざから下を切断する手術を受けました。サッカーとの出合いから挫折,そしてアンプティサッカーの普及活動に取り組む現在の古城さんの「よりよく生きようとする」強さや気高さに気付かせる内容となっています。※教材全文は弊社Web サイト「my 実践事例」掲載。5 校時に,本教材を使った道徳科授業を実施し,6校時に,学校行事として古城さんご本人からお話を伺ったり,アンプティサッカーの実技体験をさせてもらったりしました。授業後の体験とあって,子供たちはいつも以上に生き生きとした姿を見せてくれました。年間指導計画に基づく,計画的な指導の必要性は言うまでもありませんが,今回の実践で,道徳科と学校行事の関連付けが非常に効果的であることが分かりました。教材開発を含めた道徳科授業と学校行事の関連には大きな可能性が秘められています。今後も,より深い学びとなる道徳科授業実践を行っていきたいと思います。2 教材について3 考察1 はじめに8