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概要

どうとくのひろば No.21

「道徳の時間」は,昭和33 年度の教育課程に特設されて59 年,60 歳の還暦を迎える今年度(平成30年度)から「特別の教科 道徳」(以下道徳科)として,教科として新設されることになった。これにより道徳科の学習の在り方が様々に議論される中,道徳科における児童の評価が大きな課題として浮かび上がってきている。そこで,道徳科の児童の評価についていろいろな考えがある中で,本校が実際に取り組んでいることを紹介したいと思う。道徳科の目標は,「小学校学習指導要領 第3章 特別の教科 道徳」の第1 で,次のように示されている。第1章総則の第1の2 の(2)に示す道徳教育の目標に基づき,よりよく生きるための基盤となる道徳性を養うため,道徳的諸価値についての理解を基に,自己を見つめ,物事を多面的・多角的に考え,自己の生き方についての考えを深める学習を通して,道徳的な判断力,心情,実践意欲と態度を育てる。つまり,道徳科では,まず,道徳的価値は,人間としてよりよく生きる上で大切なことであることを理解(価値理解)し,その道徳的価値は大切であってもなかなか実現することができない人間の弱さなども理解(人間理解)し,道徳的価値を実現したり,実現できなかったりする場合の感じ方,考え方は1 つではな1 道徳科の目標から,「道徳科では何を学習するのか? どんなことを考えさせるのか?」を明確にする。はじめに道徳科の児童の評価を考える[ 巻頭特集]京都市立梅津小学校 校長若松秀一