ブックタイトルやってみよう!小中連携をとおした道徳教育と評価

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やってみよう!小中連携をとおした道徳教育と評価

1 小,中学校で評価の共通認識をもつ 小中連携は, 道徳科の評価においても重要です。なぜなら,同じ中学校校区の小,中学校に通う兄弟・姉妹で評価(通知表での表記等も含め)が違うと,児童・生徒・保護者が戸惑うからです。 小,中学校で評価についての共通認識をもつためには,合同研修を実施するとよいでしょう。2 小中合同研修会の例 合同研修会の進め方の一例を紹介します。●道徳教育推進教師会議(第1回) ・今後の合同研修会に向けて打ち合わせる。◆合同研修会(第1回) ・ 講師を招き,道徳教育における評価(文部科学省,教育委員会の方針)について研修する。◆合同研修会(第2 回) ・ 各校で,評価についてどのように考え,取り組もうとしているか(評価の内容,学期ごとか通年か)を共有する。 ・各校の通知表での表記等を共有する。●道徳教育推進教師会議(第2 回) ・小中で統一して取り組むことを確認する。□各校での研修会 ・統一する内容を確認する。…以降の研修会開催は中学校校区で判断する。道徳科では「プラス評価」を大切にする3 道徳科の評価で大切なのは,子どもの足りないところから出発するのではないということです。子どものよいところを伸ばしていくプラス評価を心がけましょう。子どもたちが「今後も道徳科で学んでいきたい」と思えるような評価を目指したいものです。4 「 児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子を継続的に把握し,指導に生かすよう努める必要がある。ただし,数値などによる評価は行わないものとする。」・数値ではなく記述式評価・個々の内容項目ごとではなく,大くくり・ 他の児童との比較による相対評価や,目標に対してどの程度達成できたかという絶対評価ではない・ 児童生徒の成長を積極的に受け止め,励ます個人内評価・ 学期ごとや1 年間など一定のまとまりの中で見取る・ 学習活動を踏まえ,観察や会話,作文やノートなどの記述,質問紙などから見取る・ 調査書に記載せず,入学者選抜に活用しない・ 一面的な見方から多面的・多角的な見方へと発展しているか ( 道 徳的価値をさまざまな側面から広く見られるようになった,自分と違う意見や立場を理解しようとしていたなど)・ 道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めているか ( 学 習した道徳の問題を自分事としてとらえていた,自分の生活や生き方の問題として考えていたなど)『「特別の教科 道徳」の指導方法・評価等について(報告)』平成28 年7 月道徳教育に係る評価等の在り方に関する専門家会議による道徳科の評価の基本的な考え方児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子を見取るポイント例(発言や感想文などから)道徳科の評価で小中連携をしよう!評価の書き方はすぐ使える上に,理にかなっていると感じました。セミナーに参加された先生の感想6