ブックタイトル中学道徳 あすを生きる 『道徳ノート』活用のアイデア

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中学道徳 あすを生きる 『道徳ノート』活用のアイデア

4 5学習活動指導上の留意点【発問の意図】導入5分1 将棋について興味をもつ。発問○将棋の「3つの礼」を知っているか。・「お願いします。」 ・「負けました。」・「ありがとうございました。」○将棋は敗者が負けを認めなければ終われないもので,この瞬間が将棋を指すうえでもっともつらく悔しいことを押さえる。また「感想戦」についても触れておく。展開37分2 教材「ネット将棋」を読み,考える。発問①いやそうな顔もせず,駒を片づける敏和を見て,「僕」 はどんなことを思っていたのか。・負けるはずがないと思っていたのに,まったく相手にな らなかった。・敏和に自分の卑怯なやり方を見透かされているようだ。・敏和に余裕があるように見えた。発問②「僕」がネット将棋からいきなりログアウトしたのは, どうしてだろう。・相手が誰だかわからないのに,「負けました。」と言いた くなかったから。・こっちも相手が見えないけど,相手もこっちが見えないから。★発問③ 考えてみよう 敏和のツッコミに笑えなかった「僕」 は,どんなことを考えたのだろう。ノート・お互いに相手がわからないからといって,「負けました。」 と言えなかったことが情けない。・相手に対して,また将棋に対して真面目に取り組んでい なかったことへの罪悪感があった。・心からのあいさつができていなかった。・勝てばそれでいいと思っていた。補助発問 敏和の「目には見えない相手とどう向き合うかで, 自分が試されてる」の言葉を,「僕」はどう受け取ったのか。・相手が見えないからこそ,自分の行動に責任をもたなけ ればならない。範読時間:約7分 準備物:場面絵○「負けました。」と素直に認められない,嫉妬やあせり,勝てないとおもしろくないといった自己中心的な考えによって「僕」が行動していることを感じとらせる。○「僕」が気分や感情に流され,不誠実に振る舞っていることを押さえ,その行動に責任を感じていないことに気づかせる。○相手のことがわからないと,不誠実に行動してしまうという,人間の心の弱さに共感させる。○敏和の言葉によって,「僕」が自分の行動をどのように振り返っているのかを考えさせることで,後悔や反省,相手に対する思いやりなどに気づかせる。○目には見えない相手に対しても,自分の良心に従い,誠実に行動することの大切さを自覚させる。○主題名「インターネット上での責任ある行動」につなげるため,「目には見えない相手」に焦点化して考えさせる。終末8分3 今日の学習を振り返る。発問 自分に+1 インターネット上では,相手が見えないため に責任のもてない行動が起きやすいが,どんなことに気を つければよいだろう。ノート・相手のことを考える。・相手が見えないからこそ,責任をもつ。○学習を振り返って自分の考えをまとめさせ,評価につなげる。内容項目 A-(1) 自主,自律,自由と責任ねらい  誠実に行動することの大切さを理解し,自主的に行動しその結果に責任をもとうとする態度を育てる。  授業準備の留意点スマートフォンなどの普及により,生徒がインターネットを利用する機会が増え,生活が便利になる反面,ゲーム依存やSNSによる「いじめ」などの問題も深刻化しています。インターネットが生徒にとって身近であるからこそ,インターネット上の見えない相手に対しても自分の言動に責任をもち,誠実に行動することの大切さを考えさせましょう。  授業中のポイント導入では,将棋の「3つの礼」などの礼儀や「感想戦」について触れておきます。最近は将棋ブームですが,馴染みのない生徒も多いと思われます。とくに,将棋は敗者が負けを認めなければ終われないもので,このときが将棋を指すうえでもっともつらく悔しい瞬間であることを押さえます。中心発問では,お互い相手がわからないからといって自分勝手で無責任な行動をしてしまったことへの後悔や反省について気づかせます。さらに,将棋に対しての不誠実さについても気づかせたいです。  ノート記入時のポイント★発問③ 考えてみよう 敏和のツッコミに笑えなかっ  た「僕」は,どんなことを考えたのだろう。ソフトボールの監督の言葉に納得できない明子に共感する「僕」が,智子と敏和の会話を聞き,自分の行動をどのように振り返り,後悔や反省,相手に対する思いやりに気づいたのかを,生徒自身との関わりで考えさせます。まず,自分の考えを4分ほどでノートに書かせ,その後グループで話し合わせます。また,グループからの発表のあと,敏和の「目には見えない相手とどう向き合うかで,自分が試されてる」や,明子の「『負けました。』と言える試合をすればいいんだ。」の言葉について全体に投げかけ考えさせることで,相手に対する誠実さや試合・対局への向き合い方について考えを深めさせます。 メモしながら話し合わせ,友達の意見から多面的・多角的な見方を取り入れながら自分の考えを深めさせます。  授業後の留意点ねらいと生徒自身の日常生活との関連をさらに深めるため,授業の終わりにコラム「そんなつもりじゃなかったのに……」を活用し,日常生活とは異なるインターネット上での言葉の使い方を紹介します。詳しくは空き時間に読むように指示し,言葉が自分の思いとは違う伝わり方をすることに気づかせます。また,技術・家庭の「情報の技術」と関連させることも道徳的実践意欲と態度を育てるうえで有効です。ノートの 「友達の意見や話し合いをメモしよう。」の記述から,話し合いをとおして多面的・多角的な見方ができているか, 「自分に+1」の記述から,自分自身との関わりの中で深めているかを見取ります。 また,教師が,本時のねらいに関わる記述にアンダーラインを引いたり,授業中の生徒の発言や様子などを評価としてノートに書き添えたりしておきます。そうすることで,学期末などに評価するときに役立てることができます。? 実践事例2年「ネット将棋」『中学道徳 あすを生きる』2年p.66