ブックタイトル中学道徳 あすを生きる 『道徳ノート』活用のアイデア

ページ
6/8

このページは 中学道徳 あすを生きる 『道徳ノート』活用のアイデア の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

中学道徳 あすを生きる 『道徳ノート』活用のアイデア

6 7  授業準備の留意点 マララに事件が起きたときと同じ年代の生徒たちなので,とても共感のもてる教材です。中学3年生の2学期頃になると,生徒はさまざまな学習機会から,国際問題について多くのことを学んでいます。しかし一方で,その知識が断片的であったり,偏っていたりする場合もあるので,授業者はマララ・ユスフザイや当時のパキスタン情勢について調べておくことが大切です。また,一人の勇気ある女性の生き方から,自分たちの周りに起きていること(いじめ問題や偏見,差別)にも気づかせるようにしましょう。  授業中のポイント導入では,生徒たちに当時の状況を説明する必要があります。授業者は事前に調べておいた情報を適宜伝えましょう。詳しく説明したくなりますが,国や宗教によって考え方が大きく異なることを押さえ,時間をかけずに進めましょう。マララの生き方をとおして国際平和や国際貢献などの大きな内容に目を向けさせるためには,自分たちの周りの出来事についても気づかせ,考えさせることが大切です。「マララだからできた。」「マララはすごい人。」で終わらせずに,発問「自分に+1」で自分事として考えさせるようにしましょう。  ノート記入時のポイント発問②「一人の子ども,一人の教師,一冊の本,そして一本のペンが世界を変えられる」という言葉には,マララのどんな思いが込められているのだろう。 ノート最上段にある「自由記入欄」を使って考えをまとめさせます。ここから中心発問につなげます。★発問③ 考えてみよう マララは新たにどんな目標 に向かって歩きだしているのだろう。 教科書掲載の発問から変更していますが,趣旨は同じなのでノートはそのまま使用させます。グループで話し合うためのメモ程度に書くとよいことを生徒に伝えましょう。上手に考えをまとめて書くというより,「単語」や「思い」などをメモするというイメージです。グループや全体で発表する際に,「自分の考えを発表する準備をする場所」として活用できるといいですね。また,友達が発言したことや,気づいたことなども書き留めるように促しましょう。発問 自分に+1 私たちが世界平和の第一歩にできることがあるとしたら,それはどんなことだろう。 大きなところ(世界規模の出来事)から急に身近なところを聞いているので,意見が整理できない生徒もいると思います。記入欄を埋めることが重要ではなく,共感できた友達の発言をメモするなどして,自分の考えがまとまっていく過程も大切であることを伝えましょう。  授業後の留意点 ノートの記述をもとに評価するときは,「自分に+1」に,マララとは環境が違う私たちにできることを,自分事として置き換えて記述しているかが大切になります。また,差別問題に目を向け,「公正,公平」の観点で記述する生徒もいると思います。授業者は,「公正,公平」も「国際理解,国際貢献」を実現するうえで重要な価値であることを押さえておきましょう。? 実践事例3年「本とペンで世界を変えよう」『中学道徳 あすを生きる』3年p.168学習活動指導上の留意点【発問の意図】導入5分1 生徒それぞれが知っていることを発表し,世界には女性や 子どもの人権が認められない国々があることを知る。発問○この女性についてどんなことを知っているか。・パキスタンで襲われて死にそうになった。・女性の人権を訴えている人。・国連で演説したことがある。準備物:マララの写真○国際的な内容に目を向けさせ,世界にはさまざまな問題を抱えながら生活している人たちがいることを確認する。展開40分2 教材「本とペンで世界を変えよう」を読み,話し合う。発問①女学校が破壊され,学校へ行けなくなったマララは, どんな思いだったのだろう。・勉強をしたいのに,なぜこんな目にあうのか。・女性だから勉強ができないなんて,許せない。発問②「一人の子ども,一人の教師,一冊の本,そして一本 のペンが世界を変えられる」という言葉には,マララのど んな思いが込められているのだろう。ノート・力や武力で動かせるものは何もない。・争いからは何も生まれるものはない。・「1」という数字は小さいけれど,それらが集まれば大き   なものを動かせるという熱い思い。★発問③ 考えてみよう マララは新たにどんな目標に向かって 歩きだしているのだろう。ノート・世界中のどんな人でも教育が受けられるような世の中を つくること。・一緒に行動してくれる人たちとともに,差別をなくす運 動をしていく。・武力でなく,話し合うことの大切さを世界へ訴える。・政治家というのは手段で,大きな場で教育の大切さや平 等についてアピールする。発問 自分に+1 私たちが世界平和の第一歩にできることがあ るとしたら,それはどんなことだろう。ノート・大きなことを今はできないが,いろいろなことを知るこ とが,後に大きな変化につながると思う。・無関心でいることは,弱い立場にいる人々を苦しませる ということを意識する。・1つでも多くのことを学ぶことが大切。範読時間:約8分 準備物:女学校の写真○「女性だから」という理由で教育が受けられなくなってしまったマララの心情を理解させる。○世界中の人と手を取り合って世界平和を築いていきたいというマララの思いから,世界平和について考えさせる。○自分の考えをまとめてからグループで話し合わせ,発表させる。○女性の人権だけでなく,広く世界の諸情勢に目を向けさせ,差別心や偏見をもたずに公正,公平に接するということが国際貢献につながることに気づかせる。問い返し 「マララの目標は政治家になること」 のように本文を読み取った発言があれば「目  標はそれだけなのだろうか。」と問い返す。○世界規模の大きなことを変えていくためには,身近な問題について真剣に考えることが大切であることに気づかせる。終末5分3 本時の感想を発表する。○授業の振り返りを行い,生徒それぞれが感じたことや学んだことを発表させ,全体で共有する。内容項目 C-(18) 国際理解,国際貢献ねらい  マララの生き方から,国際的な視野に立って,世界の平和と人類の幸福に貢献しようとする心情を育てる。