ブックタイトル中学社会 見方・考え方はこう働かせる

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概要

中学社会 見方・考え方はこう働かせる

12341234   たちは社会生活をするなかで自ずと何らかの「見方・考え方」を働かせている。例えば,旅行先で飲み物や食べ物が欲しくなったときに,「コンビニはどこにあるだろう」と考える。このような「問い」を投げかけるとき,この世の中を地理的な視点でとらえているのである。 このたびの学習指導要領では,地理的な視点を生かして,社会のことを「考察」または「構想」していくプロセスを,「地理的な見方・考え方」を働かせることと定義している。考察とは,「社会的事象の特色や相互の関連,意味を多面的・多角的に考察する」ことを指す。構想とは,「地域に見られる課題の解決に向けて,複数の立場や意見を踏まえて選択・判断する」ことを指す。なお,教科書では,上記紙面のように,巻頭口絵(教科書P.II-III)において,学習指導要領に示された5つの視点に   科書では,見開き2ページのうち,1ページ目の左欄で【学習課題】と【見方・考え方コーナー】が示されている。学習課題と対応した「地理的な見方・考え方」が,ワンセットで明確に示されている。例えば,「2編2章 2 ヨーロッパ州」の5・6時間目「移民の増加とゆらぐ統合のうごき」(教科書P.68-69)では,学習課題「ヨーロッパは,今後もEUとして地域の結び私教「地理的な見方・考え方」を働かせるとは教科書で「地理的な見方・考え方」をどう示したかもとづき,見方・考え方を働かせた姿が示されている。 例えば,「人と自然とのかかわり」の視点にもとづいた問いの例として,「いちご農家の人々は自然をどのように生かしているのかな?」「都市で生活する人々は自然をどのようにつくり変えてきたのかな?」が示されている。これらは,地理的な見方・考え方を働かせた「考察」型の問いの例である。いちご農家はどのように分布しているのかな?1位置や分布 中学校社会科では,どのような学習をするのでしょう。社会科の学習を進めるにあたって大切なのは, 社会的なをはたらかせながら学習することです。地理的分野では, 社会的な見方・考え方 のなかでも, 地理的な見方・考え方 をはたらかせて,世界や日本のものごとを見ていきます。  地理的な見方・考え方 は,以下の1~5に整理することができます。地域のあいだのさまざまな関係やつながり,競争などを読み取るときに活用します。その地域の自然環かん境きょうと人々の生活との関係を読み取るときに活用します。「それはどこで行われているのか」「それはどのように分布しているのか」を考えるときに活用します。1 位置や分布2 場所3 人と自然とのかかわり4 地域どうしのつながり5 地域「このあたりでは似た特色がみられる」「このあたりはこのような関係で結びついている」といった,地域の特色を読み取るときに活用します。「そこはどんなところか」を考えて,自然や社会の特色を読み取るときに活用します。いちご農家がどんなところかな?2場所いちご農家の人々は生かしているのかな?3人と自然とのかかわり農村地ち域いき地名や目印にケーキ屋がある場所はどんなところかな?2場所なぜこのあたりには集まっているのかな?5地域なぜ,このあたりではいちご栽さい培ばいがさかんになったのかな?5地域いちご狩がりツアーに参加する人々はどんな方法で農村地域に来るのかな?4地域どうしのつながりいちごが都市地域に出荷されると,かわりに農村地域には何がやってくるのかな?4地域どうしのつながりケーキ屋は1位置や分布都市地域人,もの,都市で生活する人々はつくり変えてきたのかな?3人と自然とのかかわり地形や気候などにまわりの自然や社会のようすは地理との出会い― 地理的な見方・考え方って?― 見方・考え方 オフィスや店がどこにあるのかな?情報の流れに注目しよう。自然をどのように注目して考えることができるね。どうなっているのかな。?ある場所は自然をどのように地ちなるものをもとに考えよう。盛―このような地域ができる条件は何かな。II III▲ 地理P.II-III2