ブックタイトル中学校数学「データの活用」新教材の指導の手引き

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概要

中学校数学「データの活用」新教材の指導の手引き

日文 教授用資料 9(1)(2)20 個以上25 個未満(の階級)(3)25 個以上30 個未満(の階級)(4)約40%解説(1)累積度数と累積相対度数を求めることができるかを確かめるための問題です。累積相対度数の求め方は,p.3 で述べたように,次の2 通りの方法があります。a 各階級の相対度数を求めてから合計する。b 当該の階級までの累積度数を総度数でわる。本問の場合,相対度数を求める必要がないことから,b の方法で求める方が合理的といえるでしょう。また,本問では,aとbのどちらの方法で求めても累積相対度数の値がすべて一致しますが,データによっては,2通りの方法で求めた累積相対度数の値が一致ない場合があるので,問題を自作する際には注意してください。(2)累積度数に着目して,度数分布表から情報を読み取ることができるかを確かめるための問題です。この場合,累積度数が初めて10 回をこえるのがどの階級かを考えさせます。つまずきが見られる生徒には,少ない方から1 番目の年,2 番目の年,3 番目の年,…というように,順を追って考えさせるとよいでしょう。(3)(2)と同様,累積度数に着目して,度数分布表から情報を読み取ることができるかを確かめるための問題です。この場合,中央値が,台風の発生数が少ない方から数えて34 番目と35 番目の値の平均値であることを踏まえて,この両方の値が含まれる階級を答えとします。なお,p.2 の表1 のように,度数分布表からでは中央値が含まれる階級を特定できない場合もあるので,問題を自作する際には注意してください。(4)累積相対度数に着目して,不確実な事象の起こりやすさの傾向について考察することができるかを確かめるための問題です。この場合,累積相対度数は確率であるとはいえませんが,過去のデータから起こりやすさの傾向を予測するために,累積相対度数を確率とみなします。このような内容を扱う際には,p.22 で述べているように批判的思考を働かせて検討することも大切にしたいところです。1年の練習問題(例)の解答・解説表1 台風の発生数(1951 ?2018 年)階級(個)度数(回)累積度数(回)累積相対度数以上未満10 ?15 1 1 0.0115 ?20 2 3 0.0420 ?25 25 28 0.4125 ?30 25 53 0.7830 ?35 11 64 0.9435 ?40 4 68 1.00合計68