ブックタイトル道徳科「深い学び」のための内容項目ハンドブック

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概要

道徳科「深い学び」のための内容項目ハンドブック

学年「学習指導要領」の内容発達の段階ごとのキーワードとポイント小・低学年働くことのよさを知り,みんなのために働くこと。「働くことの喜び」子どもたちが働くことと言えば,学級の当番や係の活動,家庭での自分の仕事などがあります。それらの仕事を進める中で,みんなの役に立つことの喜びややりがい,自分の成長などを感じられるようにすることが大切です。ただし,低学年ですから,集団という意識ではなく,集団の中にいる「人々」の役に立ったという視点から,働くことの喜びを感じることができるようにしましょう。喜んでくれた,助かると言ってくれた,自分も頑張ったといった喜びです。小・中学年働くことの大切さを知り,進んでみんなのために働くこと。(低学年の内容)+「みんなの役に」いわゆるギャングエイジを迎える中学年の段階になると,「自分たちの学級」などと,集団についての意識が高まり,集団で活動する意欲や機会がどんどんと増えていきます。そこで,働くことは自分の喜びや利益だけでなく,自分たちの学級の生活や自分の家族の生活がさらに楽しくするなど,働くことは集団の役に立つことを自覚できるようにしましょう。まだ中学年ですから,社会ではなく,身近な集団です。小・高学年働くことや社会に奉仕することの充実感を味わうとともに,その意義を理解し,公共のために役に立つことをすること。(低,中学年の内容)+「社会の役に」児童会や地域の子ども組織の中心となる高学年では,集団の範囲をさらに広げ,働くことが社会の役に立っていることを自覚できるようにしましょう。「感謝」の内容のポイントが,高学年では「つながり」に対する感謝であるように,働くことにおいても,社会のつながりの中で一人ひとりが一員として存在し,社会を支える役に立っていることを自覚できるようにしましょう。中学校(勤労)勤労の尊さや意義を理解し,将来の生き方について考えを深め,勤労を通じて社会に貢献すること。(小学校の内容)+「自分が社会の力にという喜びと誇り」働くことは,個人の幸福の追求とともに,社会への貢献という大きな役割があり,そのことが,働くことの喜びや誇りにつながることを自覚できるようにしましょう。まず,個人にとっては,収入や自分の夢の実現や成長などがあります。さらに,多くの人の役に立ったり,笑顔をつくったりしたというやりがいや充実感をもつことができます。一方,社会にとっては,その成員それぞれが自分の役割や仕事を果たすことで共同体が成り立ち,さらに発展することができます。この社会の発展に自分が積極的に貢献したのです。このことが,働くことの誇りとなるのです。つまり,個人の喜びと誰かの役に立つこと,社会に貢献することが,それぞれ単独で存在するのではなく,一体となってその人の誇りとなっているのです。これが,「社会的自己実現」であり,そのような充実した生き方を追求し実現していきたいという意欲を高めることが,将来の生き方についての考えを深めることになるのです。学年「学習指導要領」の内容発達の段階ごとのキーワードとポイント小・低学年小・中学年(小学校は「C 勤労,公共の精神」に含まれる)小・高学年中学校社会参画の意識と社会連帯の自覚を高め,公共の精神をもってよりよい社会の実現に努めること。(小学校の内容)+「集団や社会の主人公」集団や社会は,その成員によって,よりよいものへとつくられていきます。自分自身も,その成員の一人であるということです。誰かがしてくれるだろうと他人任せにしている自分を振り返り,自分たち一人ひとりが,自分が属する集団や社会において,それを維持,発展させていく主人公であることを自覚できるようにしましょう。22C 小 勤労,公共の精神/中 勤労Cの視点C 中 社会参画,公共の精神23