ブックタイトル道徳科「深い学び」のための内容項目ハンドブック

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概要

道徳科「深い学び」のための内容項目ハンドブック

学年「学習指導要領」の内容発達の段階ごとのキーワードとポイント小・低学年我が国や郷土の文化と生活に親しみ,愛着をもつこと。「私たちの自慢」低学年の子どもたちにとって,郷土やふるさとといった意識はまだなく,私たちの町や住んでいるところ,家の近くの場所や建物といったものでしょう。そこから,自慢できるところを探すことで,親しみや愛着をもつことができるようにします。そのとき,その町や場所,建物などをきれいにしたり,大切にしたりしてくれている人々の様子や努力に気付かせましょう。さらに,昔遊びや季節行事などの我が国の文化や自然についても取り上げ,それらに対して「面白いな」「楽しいな」「みんなが大好きなんだ,自慢したいな」などの自覚がもてるようにしましょう。小・中学年我が国や郷土の伝統と文化を大切にし,国や郷土を愛する心をもつこと。(低学年の内容)+「自分たちの地域」活動的になる学年です。地域の行事やお祭りなどに出掛ける機会が増え,自分から行きたいと思って参加することも多くなるでしょう。親しみや愛着から一歩進め,地域や我が国の伝統や文化を大切にしてきた人々の思いを考えたり,進んで活動に参加しようとする思いを高めたりしていきましょう。小・高学年我が国や郷土の伝統と文化を大切にし,先人の努力を知り,国や郷土を愛する心をもつこと。(低,中学年の内容)+「伝統や文化にある先人の思い」高学年になると,我が国の国土や産業,歴史などの学習が進みます。自分たちの地域や郷土に限らず,広く我が国に受け継がれている伝統や文化について直接,あるいは教科等の学習を通じて触れる機会もあります。そこで,それらを育んできた先人などの思いや生き方について考え,伝統や文化を尊重するとともに,自分たちも,受け継ぎ発展させていく存在であることの自覚を深めるようにしましょう。特に,先人などの強い思いを支えているものは,先人の努力によって受け継がれた自分たちの地域や郷土,我が国への愛着や絆,発展への願いであったり,次代につないでいきたいという情熱や郷土の一員としての使命感であったりするのでしょう。中学校(郷土の伝統と文化の尊重,郷土を愛する態度)郷土の伝統と文化を大切にし,社会に尽くした先人や高齢者に尊敬の念を深め,地域社会の一員としての自覚をもって郷土を愛し,進んで郷土の発展に努めること。(小学校の内容)+「地域社会の形成者」小学校の段階にはない「地域社会の一員としての自覚」や「発展に努める」という文言の追加は,中学生にはすでに地域社会の担い手・形成者としての期待があるということでしょう。自分が住む郷土や地域を見渡したとき,当たり前に思っているものの中に,多くの先人や地域の人たちのたゆまぬ努力や思いによって築かれ,受け継がれてきたものがいかに多いか驚くことがあります。このことに自覚し,敬うとともに,単にものや場所で留まるのではなく,そこに隠れていて普段は気付かない先人や地域の人たちの思いを改めて考え,次は自分たちの番としてバトンが回ってきていることを自覚し,自分たちも引き継いでいこうとする意欲を高めていくことが大切です。学年「学習指導要領」の内容発達の段階ごとのキーワードとポイント小・低学年小・中学年(小学校は「C 伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度」に含まれる)小・高学年中学校優れた伝統の継承と新しい文化の創造に貢献するとともに,日本人としての自覚をもって国を愛し,国家及び社会の形成者として,その発展に努めること。(小学校の内容)+「我が国の形成者」我が国の伝統や文化への親しみや愛着を深め,その素晴らしさやよさを知ることや,それらを支えてきた人々の思いや願いに思いをはせること,他の国や地域の伝統や文化のよさにも注目することが,伝統の継承と新しい文化の創造,国を愛する態度につながります。我が国の文化や社会を,よりよいものに形づくっていく担い手は自分たちであり,そのためには日本のことをしっかりと学ぶことも大切であるといった自覚がもてるようにしましょう。26C 小 伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度/中 郷土の伝統と文化の尊重,郷土を愛する態度 C 中 我が国の伝統と文化の尊重,国を愛する態度Cの視点27