ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集

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概要

小学校道徳 沖縄県郷土資料集

地下水をせきとめるかべ水を通しやすい岩水を通しにくい岩宮古島のマンゴーさいばい■地下ダムのしくみ地下水をせきとめるかべ水を通しやすい岩水を通しにくい岩宮古島の代表的な特産品に、マンゴーがあります。あまくてカロリーが低く、栄養バランスがよいので、人気の高いくだものです。しかし、マンゴーを宮古島の特産品として売り出すまでには、農家の人々の、長い間の苦労がありました。毎年夏になるとやってくる台風が、農家の人たちを苦しめました。たいせつに育ててきた作物も、台風によって一夜でダメになってしまいます。また、宮古島は、川や湖がなく、水源のとぼしい島でもあります。農家の人たちはわき水や地下水を使って作物を育てていましたが、長期間、雨がふらないと、干ばつがおき、作物は、次々にかれてしまうのです。「毎日、ていねいに世話をしても、干ばつで農作物はかれてしまう。」「それに、農作物を作って実をつけたとしても、台風が来るとふき飛ばされてしまう。」「どうしたものか。」そのような農業のむずかしさから、わかい人たちも、どんどん農業から遠ざかり、仕事を求めて沖縄本島や県外に出ていくようになりました。人々は(何とかしなければ。)と思いながらも、どうしようもないまま月日は過ぎていきました。そんなある日、熱帯果樹園をしていた伊志嶺富次さんが、宮古島で初めて、マンゴーさいばいを実験的に始めました。この取り組みは、まわりの農家にもしだいに広がっていきました。ちょうどそのころ、沖縄県の事業で宮古島地下ダム建設が始まりました。そして、一九九八(平成十)年に世界初となる大型地下ダムが完成したのです。その結果、水不足の心配をせずに農業用水が使えるようになり、農業への期待が高まっていきました。さらに、国や県が農業の発展に注目し、マンゴーさいばいに対して補助金を出してくれるようにもなったのです。「よし、これでおいしいマンゴーが作れる。全国に宮古島のマンゴーをとどけられるぞ。」と、農家の人たちは喜びました。100km0沖縄本島宮古島宮古島伊良部島地下ダム沖縄県四年生もとおきなわほんとうすねったいかじゅいしみねとみじみやこじまはじじっけんみやこじまけんせつかんせいおおがたはつへいせいけっかぶそくはってんほじょみやこじまよろこみやこじまてきとくさんひんひくえいようみやこじまくろうみやこじますいげんかんかんとおきなわほんとうみやこじまみやこじまいらぶじまおきなわみやこじま5105101521 20