ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集

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概要

小学校道徳 沖縄県郷土資料集

■マンゴー畑のようす しかし、マンゴーさいばいは、そう簡単にはいきませんでした。 なえを植えてしばらくは順調に育つのですが、しだいにマンゴーの葉が緑色から黄色に変わっていくのです。(どうしてだろう。)と思いながら、農家の人々はその原因がわからないまま、マンゴー作りを続けていました。 そして、自分たちが思いえがくようなマンゴー作りができないまま、五年ほどたったある日、ついに原因が土にあることがわかったのです。 マンゴーの木に、おいしい実をつけるために最も適した土は、弱酸性の土でした。しかし、宮古島の土には石灰岩が多くふくまれているため、その土は弱アルカリ性だったのです。「なんということだ。せっかく地下ダムが完成し、国や県から補助金ももらえる ようになったのに。」 農家の人たちは不安に思いました。しかし、「これまで、うまくいかないことも何とか乗りこえてきた。今回も、絶対、解決 策があるはずだ。マンゴーは宮古島の希望の光なのだ。」 そう自分たちをふるい立たせ、解決策を考え始めました。 そんなある日、農家の人たちの間に、「新城に弱酸性の土があるらしい。」という話が聞こえてきました。すぐに新城に行き、土を調べてみると、なんと弱酸性の土が一面に広がっていました。「よし、これならいけるぞ。」 すぐに土をもらい、マンゴーさいばいに活用しました。すると、その次の年の夏には、真っ赤に実ったマンゴーの実が、太陽の下でかがやいていたのです。 その後、マンゴーさいばいはどんどん発展し、今では宮古島全体で、年間約七百トンを出荷するまでになり、日本全国へとどけられています。 農家の人たちは、こんなことを語ってくれています。「適地適作という言葉があります。それは、その場所に適したモノが必ず あるということです。そして、宮古島では、それがマンゴーだと思いま す。マンゴーさいばいは、宮古島の希望の光なのです。」「マンゴーさいばいは、宮古島の希望の光なのです」という言葉には、農家の人のどんな思いがこめられているのでしょう。考えてみよう!かんたんじゅんちょうかげんいんつづげんいんじゃくさんせいてきもっとみや こ じませいせっかいがんかんせいほ じょふ あんぜったいかいけつみや こ じまさくき ぼうかいけつさくじゃくさんせいあらぐすくあらぐすくじゃくさんせいまっかはってんみや こ じまやくてき ち てきさくてきかならみや こ じまみや こ じまき ぼうみや こ じまき ぼう10 5   15 10 5  23 22