ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集
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小学校道徳 沖縄県郷土資料集
*古武器棒、サイ、ヌンチャク、スルチン(鎖とおもり)、テンベー(盾と矛)、鉄甲、エーク(船をこぐカイ)などがある。生活の中で使われた農具や漁具などが始まりとされる。*アメリカ民政府一九五〇年十二月十五日設立。一九七二年五月十五日まで沖縄を治めていた。*マキューンさんシャノン・マキューン。アメリカ民政府の責任者。のちに、ユネスコなどでもかつやくした。伝統をつなぐ古武道家・仲本政博県内空手界の人たちが演武を奉納した。写真提供:沖縄タイムス社■第一回沖縄空手国際大会の開会式にて沖縄が空手のはじまりの地であることは、世界的にも有名です。その空手とともに、「古武道(古武術)」も沖縄に古くから伝わる文化であることを、みなさんは知っているでしょうか。二〇一八(平成三十)年八月、第一回沖縄空手国際大会が開かれました。大会では、型の競技やセミナー(教室)がおこなわれ、世界の五十の国や地いきから多くの人々が参加し、観客も合わせて約二万人が足を運びました。大会の古武道セミナーには、約五十人の生徒を相手に棒術やヌンチャクの基本やわざを教える、仲本政博さんのすがたがありました。生徒には、大人だけでなく、子どもや多くの外国人がいました。仲本さんは、一つひとつの動きを熱心に伝えていました。古武道(古武術)とは、棒やヌンチャクなどの古武器を使って、自分を守るための武術です。その始まりは古く、いろいろな説があります。一五〇〇年ごろ、王様の命令により一般の人々が武器を持つことを禁じられたときから、空手とともに、身近な道具(棒やヘラなど)で身を守る手段として伝わってきたという説が有力です。仲本さんは体をきたえようと、一九五八(昭和三十三)年ごろ、二十才で空手を習い始めました。二十四才のとき、アメリカ民政府で働いていた仲本さんは、上司のマキューンさんと地いきのお祝いの席に出かけました。舞台では、小さい子どもたちや青年が、とんだりはねたり、おどりや空手を元気にひろうしていました。そのあと、棒術もひろうされたのですが、演武しているのは、年老いたおじいさんたちばかりでした。そのようすを見て、マキューンさんは、「ナカモト、空手ばっかりやらないで、古武道をやっておきなさい。これは、もうすぐなくなるから。」と言いました。それだけでなく、各地から古武器を買い集めておきなさい、と指示したのです。このできごとをきっかけに、仲本さんは古武道を習い始めました。五年生なかもとまさひろこぶどうかでんとう***きんぼうしゅだんなかもとなかもとしょうわみんせいふぼうぶたいぼうじゅつえんぶこぶじゅつへいせいこくさいいっぱんなかもとしじきょうぎぼうじゅつきほんなかもとまさひろおとななかもとぼうおきなわくさりたてほこてっこうせきにんていきょうほうのう33 3251051015