ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集

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概要

小学校道徳 沖縄県郷土資料集

*無形文化財演劇や音楽などの分野ですぐれた「わざ」を身につけた人やグループに対して、 国や県が無形文化財として指定し、その「わざ」が引きつがれていくようにしていこうとするもの。■沖縄空手会館(守禮の館)で奉納演武をす る仲本さん沖縄空手会館の中にある「守禮の館」で演武できるのは無形文化財保持者だけです。写真提供:沖縄タイムス社 しかし、実際は、戦争が終わって間もないこのころ、生活によゆうのない人々には、道具を必要とする古武道は見向きもされず、古武道のわざを受けついでいる人もごくわずかでした。 仲本さんの師・平先生は、空手がもり上がっているいっぽうで、古武道のあとつぎが少ないことを心配して、有名な空手家たちに協力をよびかけていました。仲本さんは、その思いを受けつぎ、練習や研究を五十年あまりも続けてきました。そうして、古くから伝わる伝統的な型を守り、さらに、それを広めるために自ら道場を開いて、多くの人々に伝えてきました。 二〇一三年、仲本さんは古武道では初めて、沖縄県指定無形文化財・沖縄伝統空手古武術保持者となりました。それは、古武道を守り伝えようとしてきた仲本さんの活動はもちろん、古武道が沖縄の伝統文化として、見直されたあかしでもありました。 現在、仲本さんは自分の道場で教えるほかにも、大学や高校の体育の授業、小・中学校や高校の先生への指導を三十年以上も続けています。「伝統はつながないと、伝統ではない。」 仲本さんの夢は、「空手・古武道大学」をつくり、空手も古武道も、沖縄のたいせつな伝統文化として守り、その心を未来につないでいくことです。 二〇一八年、仲本さんは、無形文化財保持者の一人として、天皇・皇后両陛下の前で得意のヌンチャクを演武しました。「自分は、つなぐ役割です。」 今日も、道場では、仲本さんと、その思いを受けつぐ息子の守さんが、熱心に指導しています。仲本さんはどういう思いで古武道を始め、今も続けているのでしょうか。考えてみよう!■指導する仲本さんじっさいこ ぶ どうなかもとなかもとなかもとゆめなかもとげんざいじゅぎょうおきなわざい*なかもとこ ぶ じゅつほ じなかもとしたいらでんとうし どうなかもとなかもとむすこまもるなかもとなかもとしゅれいしゅれいていきょうほうのうてんのうひとりこうごうへい かえん ぶやくわりえんげきなかもと35 3415 10 5  10 5