ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集
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小学校道徳 沖縄県郷土資料集
琉球ガラスを見たことがありますか。すき通るように美しくかがやくガラス工芸です。 琉球ガラスは、今では、百年をこえる歴史をもつ伝統工芸です。原材料のとぼしかった戦後しばらくは、ビールやコーラ等の空きびんを活用して制作が続けられました。 沖縄県うるま市に生まれた池宮城善郎さんは、琉球ガラスに魅せられ、職人を志した一人です。今では名工といわれる池宮城さんですが、もともと琉球ガラス職人に*ラスター技法玉虫色やにじ色の独特の美しいかがやきが得られる。琉球ガラス職人池宮城 善郎■琉球ガラス■ラスター技法を用いた作品なりたかったわけではありませんでした。きっかけは、学費をかせぐためのアルバイトとして工房で働き始めたことでした。見よう見まねでやっていくなかで、琉球ガラスの色彩の美しさにふれ、(やり方次第で無限の可能性がある。琉球ガラスの色彩の魅力を追求したい。)と思うようになりました。 始めて十年は試行錯誤のくり返しでした。 そんなある日、(自分だけの作風を築き上げたい。伝統をふまえた上で新しいものを。)と、新しい技法の開発にチャレンジする目標をもったのです。そうしてたどり着いたのが、「ラスター技法」です。微妙な温度のちがいで艶や鮮やかさが出ず、何度も失敗を重ねました。八百度前後で焼き上げるのですが、温度で色が変わってしまうため、その微妙な温度のちがいを五感で感じ、体で覚えるために試行錯誤を続けました。この技法をガラスに取り入れるのに、約三年かかりました。 さらに、何層にも重なったガラスの色彩を出す技法など、独自の技法の開発に取り組んでいきました。一つの新しい技法を生み出すのに、三年ほどかかる場合もあります。五年生■ガラス作りに取り組む池宮城善郎さんいけ みや ぎりゅうきゅうしょく にんよし ろう* びみょうこうぼうしきさいしだいむ げんか のうせいしきさいみりょくさく ごぎ ほうきずつやあざりゅうきゅうでんとうせいさくいけみや ぎ よしろうびみょうなんそうしきさいどく じさく ごおきなわみこころざひとりいけみや ぎいけみや ぎ よしろう41 40515 10 5 10