ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集
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小学校道徳 沖縄県郷土資料集
■エイサーのおどりを楽しむ観客 もらった練習だ。昔からたいせつにしている腰の落としができなかったら、 みんなの前でおどることはできないぞ。」 これは、平敷屋エイサーで代々受けつがれている腰を落とす練習です。想像以上にきつかったけれど、体が覚えるまで、何度も何度もくり返し練習しました。 また、通し練習のときは、必ず一人がはなれて全体を見て、腕の上げ方、足の運び、隊列が乱れていないかなどを厳しくチェックします。少しのずれも許さず、本番前は練習が深夜にまでおよぶこともありました。(長い年月受けついできたことを、しっかり残したいから、ここまでやるんだ。 そして、こうした技術や思いを、今度は自分がつないでいくんだ。)守り、受けつぐ難しさ ― 青年会長として ― 数年後、いよいよゴウもしーじゃかたーの年齢になりました。青年会としてエイサーをおどる最後の年です。そのなかでも、ゴウは、全体をまとめる青年会長を任されることになりました。そこでは、伝統を受けついでいくという大きなやりがいと同時に、難しさも感じています。それは、地元に住む人が年々減ってきていることです。 約二十年前、ゴウの父が青年会に入っていたころは、百人近くのおどり手がいましたが、今では四十五人程度。平敷屋では、「青年会は二十五才まで」、「おどり手になれるのは、平敷屋に住んでいる人だけ」など、他の地域よりも制限が多く、そのため人集めには苦労しています。けれど、これも先人たちがだいじにしてきた伝統の一つなのです。青年会の人たちは「自分の代で終わらせたくない」という強い思いをもっています。 大太鼓のような音の迫力はないけれど、全員の動きやパーランクーの音が一つにそろう平敷屋のエイサーは、地元のほこりです。ご先祖様への感謝の思いを胸に、エイサーを楽しみにしているお年寄りや子どもたち、そして、先輩たちへの思いをのせて、今年の夏も、持っている力をすべて出し切り、精いっぱいおどります。■腰を落とす演技厳しさもあるなかで、それでも平敷屋の人たちが、けんめいに伝統を守ろうとするのはなぜだろう。考えてみよう!おおだい こはくりょくこしへ しき やこしひとりうでみだきびむずかねんれいむずかへ しき やち いきむねへ しき やへ しき やせんぱいことしきびへ しき やこし15 10 5 47 46 10 5