ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集
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小学校道徳 沖縄県郷土資料集
六年生*ヤンバルクイナ(天然記念物)沖縄本島北部に生息する飛べない鳥。虫やカタツムリなどを食べ、森で生活し、水浴びが大好きな、「きれい好き」な鳥。寝るときは万が一ハブが登ってきても逃げやすい木の上で寝る。ヤンバルクイナの森 ヤンバルクイナを見たことがありますか。 ヤンバルクイナは、一九八一(昭和五十六)年に沖縄本島北部の山原の森で発見された、世界でここだけに生息する鳥です。 そのヤンバルクイナが絶滅の危機にさらされています。おもに山原の自然保護に取り組む「沖縄フィールドワーク」の金城道男さんは、ヤンバルクイナがどこに、どのくらい生息しているのか、調べていました。録音したヤンバルクイナの鳴き声を森の中で流し、返ってきた鳴き声でどこにいるのか知ることができる「プレイバック」という方法で調査していました。 二〇〇一(平成十三)年のことです。去年いたはずの場所から鳴き声が返ってきません。(あれ? おかしい。ヤンバルクイナの数が急激に減っている……。)この事実に金城さんは大きなショックを受けました。 さらに調査を進めると、林道のあちらこちらにネコのふんが落ちていることに気づきました。ふんを調べると、その中にヤンバルクイナの羽毛が入っていました。つまり、ネコがヤンバルクイナを食べていたのです。(ヤンバルクイナの命が危ない。このままだと十年でいなくなってしまう。) この調査結果を知った「ヤンバルクイナたちを守る獣医師の会」の長嶺隆先生は、(なんとかしないと。でも何をしたらいいのだろう。私にできることはなんだろう。)と悩みました。 そんなとき二人が出会ったのが、ヤンバルクイナとともに生きていこうと真剣に考えた国頭村安田区の人々でした。「自分たちにとっては、ヤンバルクイナだってノグチゲラだって身近 な存在です。生活の一部なんです。当たり前にいるものだし、おた がいのふだんの生活を守っていきたいと考えています。」と、当時区長だった伊計忠さんは言います。「ヤンバルクイナだけを守ればいいのではありません。ネコだってたいせつに育て、死ぬまで飼うことが必要なのです。悪いのは自分の都合でネコを捨てているわれわれ人間なのです。」■安田区の人々の活動のようす*ねにねしんけんふたりくにがみそん あ だ・ ・・ ・あぶわたしなやしょうわおきなわやんばるぜつめつき きやんばるきんじょうみちおじゅういしながみねたかしへいせいそんざいい けいただしすきんじょうきゅうげきあ だ57 5615 10 5 10 5