ブックタイトル小学校道徳 沖縄県郷土資料集

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概要

小学校道徳 沖縄県郷土資料集

*マイクロチップをうめこむ動物の体にうめこむ迷子札のようなもの。迷子になっても身元の確認ができる。大きさは、直径二ミリメートル、長さ約十一ミリメートルで、動物に負担やストレスがかからず、安全性も確認されている。 ■ノグチゲラ■オキナワトゲネズミ 伊計さんたちは、自分たちの生活を見直す必要があると考え、取り組みをスタートしました。 まず、地域・学校がいっしょになって、美化活動として海岸のゴミを拾い始めました。海岸は、よその地域から遊びにきた人が捨てていくゴミでいっぱいだったのです。また、子どもたちは「イヌやネコを捨てないで」と呼びかける看板も設置しました。 いっぽうで、金城さんと長嶺先生は、安田区の人々と協力し、まず、区でネコの飼い方に関するきまりをつくりました。次に、むやみにネコが増えてしまうことのないように必要な手術をおこないました。そして、ネコにマイクロチップをうめこみ、個体登録をおこないました。 このような取り組みの結果、ネコが見られなくなり、集落の中でヤンバルクイナの繁殖が確認されました。これは、大きな成果です。 しかし、他にもヤンバルクイナの命をおびやかす問題があります。交通事故や森林の伐採、ダムの建設など、人間の活動の影響で、森がヤンバルクイナにとって生きにくい環境になっているのが現実です。ヤンバルクイナだけでなく、ノグチゲラやオキナワトゲネズミなど、昔からいた生き物たちも、危機的状況におちいっているのです。 生き物は多様で、たくさんいます。私たち人間は、たくさんの生き物たちの中で生活しているのです。「正直、今日ヤンバルクイナがいなくなったって、私たちは何も困らないでしょ。でも、ヤンバルクイナがいなくなった森は、人間だけでなく、地球にとっていい環境なのでしょうか。私たち人間がすべてではないんだよ。」と長嶺先生は言います。 私たち人間の生き方を、もう一度考えてみませんか。■交通事故にあったヤンバルクイナ考えてみよう!長嶺先生の「私たち人間がすべてではないんだよ。」とは、どういう意味でしょう。■安田区の人々が立てた看板■ヤンバルクイナの世話を する長嶺隆先生ながみねたかし*ながみねまいごまいごふ たんわたしい けいち いきひろすよかんばんきんじょうながみねあ だかくにんはんしょくばっさいえいきょうき きじょうきょうながみねわたしかんきょうあ だ1015 10 5  59 585