ブックタイトルまなびと+(プラス)vol.4
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まなびと+(プラス)vol.4
2年の実践題材名;張り子の動物実践者立川市立第七中学校木場隆晃先生横15cm×縦22cm×奥行14cm横15cm×縦22cm×奥行17cm横15cm×縦22cm×奥行11cmQ普段の授業で大切にしていることは何ですか?A子どもたちは映像文化に囲まれているので,自然のものに触れるとか手づくりのもののよさを味わってもらいたいと考えています。つくることで本物のよさを味わってもらいたいのです。Qこの張り子の作品をつくるに至った経緯について教えてください。A子どもたちは,漫画的なものは描けても,実生活では正面から見たり,上から見たり,横から見たりした絵をつくる習慣がありません。立体でつくる彫刻で,頭や目,口,鼻があってという立体的感覚がないと感じていました。実際の授業を考えた時に,張り子ならできると思いつきました。のみを使ってはがす作業も,今までにない喜びがありました。Q写真はどのような経緯で取り入れたのですか?A以前,APA(日本広告写真家協会)の協力で授業をしたことがあったので,この題材とタイアップして,つくって終わりではなくプレゼンまでやってみようと思いました。絵は苦手な子もいますが,写真だったら手っ取り早くやることができます。これは私にとって新鮮な出合いでした。今の子どもたちは,映像や画像の感覚には優れています。ここに置いたらいいとか,感覚的な判断はできます。新しい発見でした。一つの題材で,子どもたちの中に発表までの様々な過程,試みがあったのではないでしょうか。写真を撮ることで,実はこういう見方をしていたのかと,初めて気づかされることも多かったです。木場先生申す私は,これからを担う子どもたちに,文化的なことにも興味を持つ土台や魅力を提供したい。作品を見せるためではなく,子どもたちの中に何を育てるのかというために,美術に取り組んでいます。そのためには,つくる喜びや過程を大事にしなけれなならないし,そのことが,つくる側だけでなく,見る側の力も培っていくと思うんですよ。これまで出会った子どもたちの中には,思ったように表現できなくても,よく考え分析している子もいました。これは評価しないといけない。見映えがいいとかよくないとかといった表面的なことよりも大切なことがあります。長く残っている芸術には,目には見えない,芯があると思いませんか。時間数材料・用具指導のポイント評価のポイント10~12時間粘土紙粘土新聞紙の芯コルク板(台)和紙接着剤ボンド張り子のセット水彩絵の具デジタルカメラ(1台ずつ)本物を見る目を養うことが一番の目的。そのために事前に資料や材料を自分なりにしっかり集めているか,対象をしっかり観察しているかを特に気をつけて指導している。作品;形にリアル感があるか。色のつけ方が工夫されているか。写真;場所が工夫されているか。どんな見立てがあるか。