ブックタイトルいっしょに考えよう図工のABC
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いっしょに考えよう図工のABC
date:見る楽しさ「大切なものは目に見えない」という『星の王子さま』のキツネのせりふではないが,見えないけれど,少し意識して,「考えてみること」は大切なことである。*その考える手がかりとして,図工や美術にとって重要な形や色,イメージが,平成20年の学習指導要領の[共通事項]にお目見えした。ある協力者の会議のとき,「色には人を動かす力がある」という,S社の薄型テレビのCMが話題にのぼった。CMには,1つの作品として,見る楽しみがある。また,CMのメーキングVTRを見るのも楽しい。今はユーチューブでみることができる。どうやってCMができたのか,そのプロセスを知ることができる。発想は1人のアイデアであっても,作品にするまでには,多くの人々の努力の積み重ねがある。それを「知る」ことで,CMを見る楽しさが一層増す。「CMで4表す」のではない。「CMに表す」のである。単なる手段や方法ではなく,CMにも,様々な人々の思いが詰まっているのである。このとき,なぜ「このCMをみて,心が動いたのか。」を考えてみる。形や色,そして,つくり手の考えなどをとらえてみる。さらに,このCMに関わった人々の思いや苦労などもイメージできると,楽しさも増すことになる。「みたがる」「知りたがる」好奇心に満ちた子どもたちと,いっしょに「みる」だけの楽しみから「知る」楽しさを加えて共有する。このことで,図工が一層楽しくなる。[共通事項]は,こんなところにも表れている。*サン・テグジュベリ『星の王子さま』内藤濯訳岩波書店195310