ブックタイトルいっしょに考えよう図工のABC
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いっしょに考えよう図工のABC
date:内在する力と人類の英知私は,図工を「資質教科」と考えている。それは生来から備わっている力,または,成長する過程で身に付けた力を発揮しながら,新たな力をさらに獲得していくことを意味しているからである。美術や音楽などの芸術は,人類が本性及び表現欲求として体内に備えているもの(リズム,絵をかく,飾るなど)である。他方,「内容教科」と考える教科は,この内容をこの学年で教え,系統的に身に付ける必要がある(算数,理科,国語の言語事項など)。だから,「教える」ことが重要であり,子どもも「覚える」(知る,わかる)ことが問われる。これらは,その教科のもつ特性につながっている。教育基本法にある「教育の目的」は「自己の人格形成」であるとともに,人類が育て上げた文化や知的遺産を次世代につなげる大きな役割があることを示している。それらを効率よく伝える場が,「学校」である。自己表現によって自らの人格を豊かに,そして確かに築き上げるとともに,人類の英知である文化を継承,発展させる役割を私たちは担っているのである。『新しい学力観に立つ新教育課程の創造と展開―小学校教育課程一般指導資料』では「これからの教育においては,子どもたちは,本来,様々なよさや可能性を内に秘め,よりよく生きたい,より向上したいという望ましい欲求をもった存在としてとらえることが大切である。(p.14)」と,その子ども観,教育観の転換を説いている。*芸術・美術教育の連続性など,一貫した子どもの資質や能力の育成が大切である。子どものよさや可能性を最大限伸ばしつつ,将来の日本が諸外国とともに平和で,幸せに満ちた世界をつくることに寄与する教育が求められている。*文部省『新しい学力観に立つ新教育課程の創造と展開―小学校教育課程一般指導資料』199412