ブックタイトルいっしょに考えよう図工のABC

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概要

いっしょに考えよう図工のABC

Ⅰ図工って「わかった」から「なるほど」へ各教科等における言語活動の充実の目的は,「児童の思考力,判断力,表現力等をはぐくむ観点から(中略)必要な言語環境を整え,児童の言語活動を充実すること」(小学校学習指導要領総則)となっている。特に「言語力」(言語活動を行う能力)を育てるのは国語である。図工では「各教科の目標を実現するための手立てとして言語活動の充実を図る」のである。言語活動は図工の教科目標の達成のための「手段」なのである。国語などで培った言語の力を活用して,分かりやすく確かに伝えることで,互いの考えや思いを共有することができる。*図工の言語活動の目的は,創造性にあふれた情操を育てることにある。言葉だけでは伝わりにくいことも,絵や記号を交えてコミュニケーションを行うことで一層,交流を図ることができる。図やグラフ,ポスター,CF,CMなどは,瞬時にメッセージを伝えることのできる効果的な視覚媒体である。形や色をとらえ,イメージをもつ[共通事項]には,生活や社会で生きるコミュニケーション能力を育成する働きがある。でも,一方で絵や立体作品には,じっくり浸ることで立ち上がってくる感覚もある。「わかった」から「なるほど」というような実感が伴う理解になるには,個々の時間や機会が保障されていなければならない。経済性や性急さ,時間短縮だけに意識が傾くと大切なものまで失ってしまうことになりかねない。*文部科学省『言語活動の充実に関する指導事例集~思考力,判断力,表現力等の育成に向けて~小学校版』201017