ブックタイトルいっしょに考えよう図工のABC

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概要

いっしょに考えよう図工のABC

date:このあとどうなるの子どもへの言葉かけには,指示や説明,発問に分類されるものと,特に,机間指導などで個別に行われる賞賛や励ましなどがある。教師の指示や説明などの手続きが多い授業は,子どものやる気を分断したり,指示待ちの状態を常態化させたりすることが多い。子どもの主体的な造形活動にするためには,できるだけ説明や指示は簡潔にすることが大切である。授業の始めに説明や安全確認をして,できるだけ製作などの表現する時間を多く取るようにすることである。指導にあたっては,製作が始まったら,子どもの意欲や意識が連続するように配慮する。机間指導においては,子どもがつくっている目の高さや方向で見ると,子どものこだわりや工夫が発見できる。時には,子どもから教えてもらう言葉かけがよい。つくっている作品について,子どもから説明をもらうように「このあとどうなるの?」と尋ねると,子どもの思いや考えを話してくれる。その話に耳を傾けうなずいたり,感心したりすることで子どもはさらに意欲が高まり,工夫をしようとする。子どもの考えがわかると,指導の手立てができて,さらに指導の工夫ができる。教師の言葉かけは,一問一答にならないことが大切である。教師から尋ねたとしたら,子どもの反応に答え,さらに,教師が尋ねるという「一往復半」のコミュニケーションのキャッチボールの応答関係をつくることである。「対話」という名の「指導と評価」である。24