ブックタイトルいっしょに考えよう図工のABC
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いっしょに考えよう図工のABC
Ⅲ評価って観・観・観・観4観点?平成22年5月の評価規準の作成に関する通知では,学習評価の改善を図っていくための基本的な考え方について示された。*1指導と評価の一体化ということから,学習指導要領で育成する資質や能力を,「規準」という文章表記で示し,「評価規準」を作成し,その実現状況を見取ろうというものである。この作成にあたっては,これまでの課題を受けて,改善が求められた。その1つが教師の負担軽減である。平成22年3月の『児童生徒の学習評価の在り方について』の報告では,評価に対する教師の負担感の軽減が改善の1つの柱としている。*2また,「評価のための評価」にならないよう指導と評価の一体化を図ることが挙げられている。信頼される評価と負担とは比例するものではない。実質的な評価規準の見取りを考えると,1単位時間1観点が妥当とも言える。評価規準を設定しても,見取る時間が考慮されていなかったり,1単位時間に1人1人を4観点で見取ろうとしたりすれば表面的な選別を促すことになる。指導と評価は一体であることの意味をしっかりおさえて,「機能する評価」を心がけたいものである。「信頼される評価」とは,いったい何を意味するのだろうか。客観的,数量的,可視的なものが信頼に値するのだろうか。信頼は子ども1人1人の思いを受け取ることのできる関係の中でしか生まれない。対話やかかわりなど努力の積み重ねの元で信頼関係は築かれる。「信頼」が「信用」にまで高められなければ評価の充実にならない。*1文部科学省『小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について』2010*2中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会報告『児童生徒の学習評価の在り方について』2010*阿部宏行『観点別学習状況の評価規準と判定基準小学校図画工作』図書文化2011*田中耕治『よくわかる教育評価』ミネルヴァ書房200531