ブックタイトルいっしょに考えよう図工のABC
- ページ
- 35/52
このページは いっしょに考えよう図工のABC の電子ブックに掲載されている35ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは いっしょに考えよう図工のABC の電子ブックに掲載されている35ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
いっしょに考えよう図工のABC
Ⅲ評価って資質や能力はどんな言葉で学校教育法第30条に学力が文言として規定された。これは「生きる力」を具現化したものであり,1基礎的・基本的な知識・技能の習得2知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等3学習意欲である。*1その実現状況をとらえるのが,観点別による「評価規準」である。小・中学校一貫して育成することに意義があり,図工は「造形への関心・意欲・態度」「発想や構想の能力」「創造的な技能」「鑑賞の能力」で見取ることになる。評価規準は文章で表されるもので,評価は数値など一定の「基準」で振り分けるものではない。図工の場合,その資質や能力は,文末に表れている。例えば,造形への関心・意欲・態度は「~に関心をもち~取り組もうとしている」,発想や構想の能力は「~思い付き,~考えている」,創造的な技能は「~表現方法を工夫している」,鑑賞の能力は「~とらえ,~感じ取っている」などである。*2これらの文末の前にある「内容」が評価対象と言える。例えば,「創造的な技能」の評価規準が,「~並べ方や組合せ方を工夫している」であれば,「並べ方や組合せ方」に着目して,その姿を評価することになる。観察による評価は元より,対話や文章,写真などによる記録など,複数の情報を基に評価を行うことでその信頼性を高めることができる。指導と評価は一体であるので教師は傍観者,観察者だけになってはいけない。*1中央教育審議会『幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について(答申)』2008*2国立教育研究政策所『評価規準の作成のための参考資料』201033