ブックタイトル子どもと先生を育てる授業のABC
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子どもと先生を育てる授業のABC
5「楽しい」と「うれしい」「楽しい」と「うれしい」,どちらも喜びが伴った「快」の感情が動いた時に発せられる言葉です。けれども,使い分けがあるようです。「今日の砂遊び楽しかったね」「昨日,お父さんにグローブを買ってもらってうれしかったよ」。「うれしい」は,他者から「してもらったこと」で「快」を感じていることが多いようです。「楽しい」は,対象に浸ったり,味わったりすることで「快」を感じていることが多いようです。さて,学習はどうでしょう。学習という対象に浸って,「楽しい」という「快」の感情はどんな時に湧き出ているでしょうか?ここに「楽しさ」の実相をとらえたものがあります。4 4 41自発・主体性の発揮「したいことをする楽しさ」4 4 42全力の活動「全力をあげて活動する楽しさ」3能力の伸長「できなかったことができるようになる4 4 4楽しさ」4 4 44知識の獲得「知らなかったことを知る楽しさ」4 4 45創造「考えだし,工夫,つくりだす楽しさ」6有用・善行「人の役に立つ・よいことをする楽4し4さ4」4 4 47人格の承認「存在を人に認められる楽しさ」4 4 48共感「共感する楽しさ」4 4 49出会いと認識「よりよいものに出会う楽しさ」4 4 410愛・友好「好きな人とともにある楽しさ」*1)どうでしょう。「学校が楽しい」という子どもで満ちることは,学校の目的が達成されていると,同意義ではないでしょうか。家庭の団欒で「おかあさん,今日も学校がとっても楽しかったよ」と,子どもの喜びの声が響くとしたら,幸せですね。家族もうれしくなります。楽しいはうれしい,うれしいは楽しい。8*1)岸井勇雄『幼児教育課程総論』同文院1990