ブックタイトル子どもと先生を育てる授業のABC

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概要

子どもと先生を育てる授業のABC

13授業を変えたいと思ったら子どもと息が合っている授業や学級があります。「呼吸を合わせる」など,子どもとのやりとりが絶妙な先生がいます。間の取り方や考えさせたい場面では十分に時間を取り,話だけでなく,ノートに自分の考えを書かかせるなどして,子どもの思考の流れに沿った授業が展開されています。けれども,その先生の性格や技量に着目して,自分行の授業を省みない先生がいます。もっと残念なことは,研究会に参加しても,「あの学校は子どもがいいから…」などとして,自分の授業改善に結び付けて考えることを放棄したり,批判だけして終えたりすることです。「性格は変えられないが行動は変えられる」という言葉があります。学んだことをそのままにせず,自分の行動を変えるための鍵にするのです。「言葉を変える」「身体を変える」「心を変える」など「変えること」をはじめの一歩として行動に移してみることです。心も身体も言葉もいっしょなのです。「少し変える」「一つ変える」と,少しずつ自分の何かが動きはじめます。たとえば,返事一つからでも変わります。子どもに「はい」という返事を求める先生が,自身の返事を反省し,子どもに呼ばれたら「はい!」と答えるといった具合です。「言葉を変えたら指導が変わった」「指導が変わったら,子どもが変わった」「子どもが変わったら,授業が変わった」「授業が変わったら,先生が変わった」「先生が変わったら,学校が変わった」「学校が変わったら,地域が変わった」「地域が変わったら,子どもが変わった」へと動き出すのです。先生が変わると学校が変わります。16※佐伯胖『学校を問う1-学校の再生をめざして』東京大学出版会1984※牧昌見『学校経営の基礎・基本』教育開発研究所1998