ブックタイトル子どもと先生を育てる授業のABC

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概要

子どもと先生を育てる授業のABC

18寂しさを感じる時授業や職場で寂しさを感じる時があります。■「黒板を写しなさい」子どもに「黒板を写しなさい」という時です。意図をもって書き写したり,要点をまとめながら書いたりするのではありません。黒板を書き写すことだけの授業は,子どもの学びへの入口を閉ざしています。子どもは「写している」ということに安心を感じているだけで,「考える」ことを拒否しています。■「どうしてこんなことも」「どうして,こんなことも,わからないの?!」「昨日教えたでしょ!もう忘れたの?!」と怒鳴る自分がいます。子どもが帰ったあとで自己嫌悪に陥ります。様々な要因があるとわかっていても,つい出てしまう言葉です。もしかしたら,自分に投げかけられているのかもしれません。■腕組み授業参観などで,教室の後ろで腕組みをしている人を見ることがあります。楽な姿勢なのでしょう。しかし,見られている側にとっては,緊張や拒否,威圧などを感じてしまいます。■ため息ため息をつくことは誰にでもあります。疲れた時「ふーっ」と思わず出てしまいます。その他に悩みや落ち込んだりする時にも出ます。けれども,周囲の人はそのため息を聞くと,意欲を吸い取られるような気持ちになります。一つため息をつくたびに,幸せが一つ逃げるともいいます。周りの士気にも影響するのがため息なのです。それでも,身近な人でよくため息がもれる人には,「どうしたの?私でよければ聞いてあげようか?」と心を向ける気配りも大切です。2授業がみえるもう一人の自分が,自分をみつめてみると…。21