ブックタイトル子どもと先生を育てる授業のABC
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子どもと先生を育てる授業のABC
19板書で授業を構造化する板書は,授業を構造的にする働きをもっています。指導案とともに板書案を考えておくと,授業を構造化させることができます。授業の中心となるねらいへ向かう発問をする時に,言葉だけではなく,黒板で発することもできます。子どもが「どうして?」「なぜだろう?」と考えを巡らせる時に,黒板に「どうして?」と書き加えるだけで,子どもたちの思考は具体化し集中します。また,授業を大きく展開したい時やまとめに入りたい時などにも,書く位置や場所を変えたり,黒板に大きな枠を書いたりすることで,「ここにまとめの言葉が入るよ」という無言のメッセージとなります。授業では,子どもの反応を予測することができない不安があります。意見を出させて授業のねらいに収束させたいと考えるのであれば,「板書案」をつくっておくと,授業に対する不安を小さくすることができます。それは,子どもの反応を予め予測することにつながるからです。しかし,子どもの反応の予測は,あくまでも,指導案上の予想に過ぎません。その時の子どもの思いを大切にして,授業をつくり上げることです。子どもの稚拙な言葉でも,「あなたの意見は○○○としていいですか」と,発言した子どもの了解のもとに板書することです。自分のつくった板書案にこだわり過ぎて,子どものかいり気持ちから乖離していく板書では意味がありません。同僚の先生の板書を参考にしながら,子どもの理解を促す板書を考えましょう。板書案は,授業のナビゲーターです。22