ブックタイトル子どもと先生を育てる授業のABC
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子どもと先生を育てる授業のABC
27行動することからはじまるくち「口さき男」と「口さき女」にならないようにしましょう。いまでは口コミの先がけとでもいえる「口裂け女」ですが,「口先」だけで実行しない人の「できます」「やります」は,信頼を失っていきます。美食家で料理研究家の北大路魯山人は,実行せずダラダラと生活を送り,しまいに自分の身を食べて,最期には口だけになる男の寓話を例にしながら,実行することの大切さを説いています。「道は遠いかも知れない。しかし,その遠い道は,いちばん手近の第一歩からはじまっているのだ」*1)授業づくりも毎日の積み重ねです。しかし,反省して,「実行しよう」と思っていてもなかなかできないことがあります。先の北大路魯山人は「したいと思っている心を,しようと決心するには1秒とかからない」といっています。したいと思う心の向こうに夢があります。夢を語るのは素敵なことです。夢を「目標」に変える時,そこに「行動」が生まれます。目標の実現のためには,選択肢を絞るなど,何かを我慢しなければできないことがあります。自分を律することができなければ,第一歩は踏み出すことはできません。まずは「自力」で行動することです。あなたの「自力」の姿を見て,一緒に行動しようとする他人の支えが生まれてくるのです。「他力」はあとからついてくるのです。小さな一歩からはじめましょう。きっと変化が起こります。自力が他力を引き寄せるのです。34*1)北大路魯山人『料理の第一歩』魯山人著作集五月書房1993